ロレックスのクロノグラフと言えばデイトナですが、実はロレックスが密かに新クロノグラフを開発しているようです。バーゼルワールド2020あたりで発表はあるんでしょうか?
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ROLEX.MONTREが取っているある特許に注目
ロレックスだけでなく、あらゆる製品を作る会社は自身の製品を守るために特許を取ります。もちろんロレックスも。
現在でもロレックスは毎年時計に関する発明をして10~20前後の特許を取り続けているんです。ちなみに2018年度は8件登録されています。特許を取る理由は製品のコピーを守るためというのもありますが、もちろん新製品を作る際にも特許を取るわけです。
たいていは製品化される前に技術的な特許を取っておくのが普通です。
なんとロレックスは2014年にデュアルタイムクロノグラフの特許を申請、取得されています。
デュアルタイムクロノグラフを搭載したモデルは現在ロレックスにないため、新しい製品を作るために取ったというのが考えられます。それにしてもこのデュアルタイムクロノグラフはかなり興味がわきますよね。
特許を取得してから約5年が経過しています。そろそろ製品化してきてもいい頃かと。特許を取るのにも莫大なコストがかかるわけですから、新製品を作らないというわけにもいきません。2020年以降のバーゼルワールドで発表はあるのでしょうか?
ROLEX クロノグラフの人気
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クロノグラフという機能は、簡単にいえばストップウォッチ機能です。どのブランドでも当たり前のようにラインナップされていますし、特に珍しい機能ではありません。
ただ、ロレックスのクロノグラフになると話は違います。現行モデル、旧モデル、ヴィンテージ、アンティークモデルなどどれをとってもものすごい人気と希少価値があります。特にデイトナの人気は異常で20年以上2倍近いかそれ以上のプレミア価格が付いて販売されています。
現在のロレックスのクロノグラフのラインナップはコスモグラフ デイトナとヨットマスター2の2機種です。
デイトナが発売される以前、デイトナの前身モデルになるクロノグラフがいくつか存在しますが、1000万円近いものも。
ちなみに2017年には米俳優のポールニューマン自身が愛用したロレックス デイトナ ポールニューマンモデルが有名オークションにて世界最高額20億円で落札され、世間を驚かせました。つまり現時点で最も高価な値段がつけられた腕時計というのはステンレス製のロレックスのクロノグラフなんです。
どんなモデルになるのか?
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デュアルタイムクロノグラフがその名の通りであれば、デュアルタイムは2つのタイムゾーンを表示させ、クロノグラフは時間の計測です。ようは、2タイムゾーンを表示させながら時間を計測できる腕時計になるわけですね。世界を股にかけて仕事をするような人に向いているモデルであると言えます。
もちろんデュアルタイムクロノグラフという腕時計は全くの新しいものというわけではありません。上の画像のパテックフィリップ ノーチラスがそうですが、各メーカーにすでにある腕時計です。ただ、どのモデルも複雑な機構ということで、価格は非常に高いです。上級モデルですね。
じゃあロレックスではどのラインにこのデュアルタイムクロノグラフは登場するんでしょうか?
新作はドレスモデル?
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有力なのがドレスモデルということ。ロレックスのドレスモデルというと何を思い浮かべるでしょうか?デイトジャスト、オイスターパーペチュアル、スカイドゥエラー、デイデイトなどがあります。
すでにあるクロノグラフのデイトナはスポーツロレックスの頂点に立つ存在ですから、普通に考えてみれば、それなりにドレスウォッチとして際立った存在のラインに追加されるはず。ドレスモデルとして頂点に立つモデルは?
そうなると有力なのがチェリーニです。
チェリーニってどんなモデル?
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ロレックスのドレスウォッチ、チェリーニはロレックスを象徴するオイスターケースを唯一使わないモデルです。ちなみにすでにチェリーニにはデュアルタイム機構を持ったモデルが存在します。
防水時計ではありません。ドレスウォッチにはどのメーカーも基本的に防水機能は持たせていません。タキシード着て海に入らないですよね?ロレックスと言えば実用時計としてほとんどのモデルがオイスターケースを使用し頑丈に造られていますが、チェリーニだけは例外です。ブレスも革ベルトのみ。あくまでもドレスウォッチとして重きを置いたモデルです。
素材は現行モデルはホワイトゴールドもしくはエバーローズゴールド。過去にはイエローゴールドやプラチナなど常に貴金属が使われています。
生産開始はなんと1928年。100年近い歴史があります。ロレックスの腕時計の原点と言ってもいいかもしれません。
ただ、ロレックスの腕時計には珍しく、あまり人気がないんです。それも候補に挙げた理由です。クロノグラフ機能を持った新機種を追加することで、既存のモデルも間違いなく人気が上がります。
新モデルの予想イメージ
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画像はロレックス ファンサイトrolex passion reportからお借りしています。
サイズはチェリーニ伝統の39mm、デュアルタイム機構を搭載したクロノグラフ。ベゼルは2重ベゼルでエレガントな装い。かなりカッコいいですね。
いかがでしたでしょうか?ロレックスは時計の製造までに非常に時間がかかりますし、冒険をあんまりしませんが、特許から見てみると信憑性もあがります。(特許の申請には多額の費用が掛かるため)
2020年はロレックスが本格的にクロノグラフの開発に着手してから60周年です。
デュアルタイムクロノグラフを搭載した新モデルをロレックスが発表!!とかなるかもしれません。2020年以降のバーゼルワールドが楽しみですね。