最も扱いやすいといわれる腕時計のケースサイズは36mmと言われています。それはヴィンテージ物の腕時計を見ればわかります。現在で言うミディアムサイズの腕時計の歴史は1950年代から始まり今に続いています。現在では40mm以上の腕時計が主流になっていますが、このサイズは現在も永遠の定番として生産され続けています。この記事ではロレックスの36mmメンズウォッチとリストショットをお送りします。
エクスプローラー1 Ref.114270、124270
36mmのROLEXで最も人気があるモデルと言えば1世代前のエクスプローラー1でしょう。2010年に一時期39mmへサイズアップしましたが、2023年現在は、36mmと40mmの2ラインナップとなっています。やはり36mmのエクスプローラー1の人気は衰えることを知りません。
それほど支持している人は多いんです。エクスプローラー1は探検家のために造られたモデル。エクスプローラー1の誕生は、人類史上初のエベレスト登頂を記念したものです。そのため、裾を絞った厚手のジャケットの長袖にすっぽりと収まるサイズが本当のエクスプローラー1だと唱える人もいます。
スーツにもピッタリと合うサイジング。ときおりシャツの裾から顔をのぞかせる控えめで小ぶりなサイズ感。36mmのエクスプローラー1が支持されるのはこれが理由です。
36mmのロレックスの代表格ともいえる腕時計だと思います。
ターノグラフ Ref.116264
デイトジャストの中のバリエーションの一つ。シリーズの中で唯一回転ベゼルが取り付けられています。そのため、セミスポーツという立ち位置です。若者にも人気の高い一本です。
赤の秒針やターノグラフのペットネームも、普通のデイトジャストとはデザイン的に大きく違う点です。ベゼルもデイトジャストの中では特殊な回転ベゼルが付いています。
普通のデイトジャストに比べると非常に個性的な外観のためか、すでに廃盤となっています。
元々はターノグラフはサブマリーナーなど、回転ベゼルを持つプロフェッショナルウォッチの始祖的なモデルなので、復活が期待されるところです。
未だに人気が高く、スポーツロレックスと同じで価格相場も年々上昇傾向にあります。
普通のデイトジャストでは物足りない、少しスポーツテイストが良いという方には良い一本です。
デイトジャスト Ref.126200
最もスタンダードなモデルと言えるデイトジャスト。サイズアップした41mmのサイズもありますが、36mmの人気は大変根強いものがあります。
ROLEX社の発明した3大機構がすべて使われたモデルで、エクスプローラーと並んでファーストロレックスとしても人気です。特に白文字盤は芸能人の愛用者も多い一本。
2019年に新型に移行しましたが、よりスポーティになった印象です。
※写真は1世代前のデイトジャスト
腕に着けた装着感は良いの一言。ジュビリーブレスレットのモデルは特に装着感が良いと評判です。このサイズならベルトが程よく手首に回ってさらに付け心地の良さを感じられます。
オイスターパーペチュアル36 Ref.116000
デイト表示を持たないシンプルなロレックスウォッチ、オイスターパーペチュアル36。ROLEX社の製品の中でも、34mmモデルと並んで最も安い価格です。
安いといってもなかなかあなどれません。値段もそうですが、防水性や精度、耐久性能は他のモデルと遜色ありません。
文字盤の種類も非常に豊富で選ぶ楽しさもあります。サークル型は2000年台に登場した文字盤ですが、今見れば新鮮さを感じさせます。
シック、ポップ、派手な色使いの文字盤と、個性を主張することのできるバリエーションがあります。
一本目のROLEXなら遊び心のあるモデルやがっちりとしたダイバーズを選ばれる方は多いと思います。他にスポーツロレックスをお持ちなら2本目として、小さ目で主張しすぎない、シックな一本を選んでシーン別に使用されてはいかがでしょうか?
現在では、派手でポップなカラーの文字盤も増えてきましたが、仕事で普段使いするなら、落ち着いた色味のオイスターパーペチュアルがおすすめです。
番外編 ヨットマスター Ref.268622
少し番外編です。ヨットマスターにはレディースモデルの37mmサイズがあります。
実はこの一本、男性にも人気のモデルなんです。回転ベゼル付きのロレックスはサブマリーナーを始め多くありますが、40mm以下のバリエーションはこのヨットマスター以外にありません。
特に現行モデルのダイバーズウォッチはラグも太くなりゴツイ印象が否めません。スーツに合わせる方もいますが、腕の細い方にはスーツスタイルにはイマイチです。
それをこのヨットマスター37なら解消してくれます。サイズが小さい分、シャツの裾にも収まりやすいですし、シルバーのベゼル、ダイヤルも品があります。他のダイバーズウォッチが大きすぎると感じる方にはいい選択肢だと思います。
小さ目のダイバーズ、なんか新しいですよね。
お値段も中古品なら100万円前後と購入しやすいところも魅力的です。
36mmロレックスは永く使える
昔からあるこのサイズ感は日本人男性には特に合ったサイズといえます。
エクスプローラー1は小ぶりなサイズ感が支持されて、誕生から60年経って2つのサイズ展開となりました。
40mm以上に腕時計が大型化したのも2000年に入ってからと、時計界の話題としては最近の話なんですよね。
ROLEXは100年もつといわれるくらい頑丈ですし、永く愛用したいなら36mmモデルがおすすめです。