2021年のロレックス新作を予想します。近年ではモデルチェンジに一定の基準があるように感じます。2020年の新作発表ではそれが顕著になっていました。早いと思うかもしれませんが、3月には発表になるため意外とすぐです。それでは行きましょう。
ロレックスの新作動向 2021年に向けて
2020年の新作は、サブマリーナ―がデイト、ノンデイト、ロレゾール、ホワイトゴールドと一気にラインナップが一新されました。これまでは、ノンデイトとデイトすら違う年にモデルチェンジしていたので、意外でした。新ムーブメントに早く移行したいロレックスの思惑が透けて見えます。
ムーブメントの種類が多いことは、製造の観点からして決していいことではありません。
種類が多ければ、それだけ部品の種類も多くなり、生産ラインも統一できないので、効率的ではありませんからね。
また、これまでのロレックスには珍しいポップなカラーリングの、オイスターパーペチュアルも41mmの新サイズと合わせて登場しています。
女性客を多く取り込もうと考えているのかと思いきや、41mmのメンズサイズのモデルにもこれらのカラーリングがあるので、ロレックスが何を考えているのかがわかりません。
しかし、最近の腕時計界では様々なカラーリングの文字盤が登場しているので、ロレックスなりの新しいアプローチと素直に考えればいいのかもしれません。
よりカジュアルに楽しめ!!ということでしょうか。
2020年以前では、赤シードゥエラーやジュビリーGMTなど、往年のディテールを取り入れ、コレクションごとの差別化を図っているものが多かったと思います。
最近の傾向
①新ムーブメントへの移行(生産性向上)
②往年のディテールの復活
③各モデルの差別化
それでは、上記のことを踏まえて、2021年のモデルチェンジ予想をしていきたいと思います。
新作ロレックス候補① エクスプローラー2
これは世界的に有名なブログである、ROLEX PASSION REPORTの予想画像です。
現行モデルのエクスプローラー2、Ref.216570に初期型のベゼルを搭載していますが、個人的にこれはないと思います。ロレックスはモデルチェンジをするときには、アップデートする方向にしか向きません。現行のベゼルの方が視認性は良いように感じるので、このベゼルの採用はないように思います。
また、セラクロムベゼルを搭載した予想をよく見かけますが、これはエクスプローラー2のアイデンティティを崩してしまうような気がするのでこれもないと予想。
上が現行、下が旧型のエクスプローラー2ですが、2代目以降GMT針にはレッドの挿し色を使用してきました。旧型は20年間製造されています。
新型のエクスプローラー2は、現行のサイズ感に新型ムーブメントを搭載し、挿し色をレッドに戻してくると予想します。
・新ムーブメント
・GMT針の挿し色をオレンジ→レッド
新作ロレックス候補② エクスプローラー1
個人的に現行のエクスプローラー1は非常に完成度の高いモデルで、手を加えるところが新ムーブメントくらいしかないように思います。
しかし、エクスプローラー1のモデル名は「探検家」です。ロレックスもスポーツモデル投入初期のモデルとして大事にしているコレクションです。
現行モデルは2010年に36mm→39mmに大型化を果たすなど、その名に恥じない思い切ったモデルチェンジをしました。
そこで、今回考えるのは、思い切ってダウンサイジング&旧書体の採用です。
エクスプローラー1のモデルチェンジはロレックスの挑戦の象徴です。未だに36mmの旧型のモデルは人気が高いことで知られています。
しかし、36mmにすれば、オイスターパーペチュアルと大差ありません。
そこで、唯一のサイズ37mmになることを予想します。書体は人気ヴィンテージロレックスであるRef.1016と同じものを。
小型化し、ヴィンテージモデルの雰囲気を持ち、最新の新ムーブメントを搭載したエクスプローラー1。これは売れると思いますよ。
・新ムーブメント
・ダウンサイジング
・Ref.1016の旧書体を採用
新作ロレックス候補③ エアキング
正直に言いますが、ディスコンするか思いっきりキャラクターを変えて登場するかだと思います。
現行のエアキングはミルガウスをエクスプローラー1のいいとこどりのような腕時計です。
ミルガウスの本体に、エクスプローラー1の文字盤の流用。パイロットウォッチとしてはGMTマスターがあるため、キャラクターも微妙です。※ファンの方ごめんなさい。
微妙な扱いなのは、夜光の載り方から明らかです。針と▽マークにしか夜光が載っていません。暗闇での視認性を重視し、クロマライトを開発したロレックスにしてはお粗末すぎる仕様です。
ロレックスがもっとエアキングのキャラクターを考えていれば、こんな仕様にはならないはず。もしかしたら、現行エクスプローラー1の初期の文字盤を作りすぎたために在庫調整のために作ったモデルなのかもしれません。
しかし、エアキングについて悲観するばかりではありません。ロレックスSAは2014年に「デュアルタイムクロノグラフ」という機構の特許を申請して取得しています。
知財ポータルサイトで見ることができます。
もしこの機構がエアキングに搭載されて、全く新しいモデルに生まれ変わるとしたら、これほど面白そうなモデルはありません。期待しましょう。
ディスコンになれば、かなり価値が上がることは言うまでもありません。
・ディスコン?
・デュアルタイムクロノグラフ搭載
新作ロレックス候補④ ミルガウス
2018年、ロレックスの公式インスタグラムにミルガウスが数多く投稿されて、ディスコンか?モデルチェンジか?と盛り上がった時期があります。それもそのはず、ミルガウスは2007年に登場したモデルで、すでに10年以上製造されています。
デザインもロレックスにしては奇抜なものなので、いいかげん古臭く見えてしまいます。
セラクロムベゼルを搭載して、初期のミルガウスに寄せてくるという意見も多く見られますが、サブマリーナ―、シードゥエラー、ディープシー、デイトナと、すでにセラクロムベゼルを搭載しているスポーツモデルは数多くあるため、旧モデルのRef.1019に寄せてくる方が、コレクション全体のバランスを見てもちょうどいいように思います。
2018年にMonochromWatchesが掲載したミルガウスのモデルチェンジ予想。シックで大人びた印象で、現在のロレックスのコレクションに加えるならこのモデルではないかなと予想します。
・新ムーブメント
・Ref.1019によせてくる
ロレックス2021年の新作予想まとめ
最近では、正規店でミルガウスとエアキングを見たというツイートも多く挙げられているため、在庫処分しているという見方もあります。
サブマリーナーがすべてのモデルを一新してきたため、2021年はエクスプローラーファミリーが一新されるという予想です。
加えてエクスプローラー2は生誕50周年&現行モデルが10周年のアニバーサリーイヤーです。
エクスプローラー1も10年以上経ちますし、ムーブメントは載せ替えたいでしょうから、一気にモデルチェンジは容易に想像が付きます。
2020年はコロナもあって、最後のバーゼルワールドが中止、ロレックスの新作発表も延期となりました。
2021年は無事にウォッチ&ワンダーズが開催されることを祈るばかりです。
また、新作が出るということは現行品はディスコンになって、手が出せないほど市場価格が上がってしまうことを意味します。現行モデルが気に入っている場合はお早めに。