2025年12月に初めてロレックス正規店にて、エクスプローラー36を購入しました。リアルな購入体験記として、服装や入店の時間帯、ロレックス店員さんとの会話など、詳細を書いていきたいと思います。
何度もロレックスに通っているけど、全然売ってもらえない!という人のヒントになれば幸いです。
私がロレックスマラソンを始めた理由

私が初めてロレックスを手に入れたのは、10年前。東京の中野ブロードウェイにて、エクスプローラーⅠRef.114270を30万円代で購入したのが始まりです。それからRef違いでいくつかエクスプローラーⅠを乗り継ぎます。当時は少しでも安く購入したいということで、なるべく安い中古品を選んでいました。
時は過ぎ、2021年あたりから物価の上昇と共にロレックスの値段も上がっていきます。10年前はプレミアム価格がついているのはデイトナくらいでしたが、最近ではエクスプローラーもサブマリーナーもGMTマスターもほとんどのモデルが、プレ値が付いています。
今回ロレックスマラソンに挑んだ理由は、最新のエクスプローラーを単純に安く入手したいというのと、「正規店で購入する体験をしてみたい」ということでした。
ロレックスマラソンでの服装は?

今回のロレックスマラソンで検証してみたいことが一つありました。よくロレックスマラソンでは手持ちのロレックスを着けていくと良い。とあるので、あえてロレックスの腕時計はせず、店舗訪問時にはアップルウォッチを着けていきました。
服装は、できるだけ普段着でやから感の出ない奇麗めな服装を心がけます。
ロレックス店員さんの会話や他のお客さんの扱いを見ていると、服装は会話と同じくらい重要だと実感しました。また、長くなるので別記事で書きたいと思います。
通ったロレックスの店舗
私は地方に住んでおり、電車、徒歩で片道1時間半で通える最寄りの店舗は1店舗だけです。
そこからさらに新幹線で30分ほどいけば、3店舗ある地域に行くことができるという条件でした。往復約5000円かかるので、気軽にはいけませんが。
普段は最寄りのA店舗に通い、時間があれば新幹線に乗ってB店舗、C店舗、D店舗のある地域に行くという作戦でいくことにしました。
ちなみにこの4店舗はすべて同じ会社が経営しています。
また、最寄り店舗が1店舗しかないため、一日時間のある日は、同じ店舗でも時間をずらして2回行くことにしました。入荷を期待というよりかは、店員さんに顔を覚えてもらうためです。
また、今回はすべて平日にいきました。
ロレックスマラソン1日目
ロレックスマラソンの初日はA店舗のみ。この日は開店する10時に一番乗りで入りました。この日はなんと3回行きました。
これまでロレックスに入ったことは何度かありますが、本気で買おうと思って入るのは初めてのこと。多少緊張しました。
女性の店員さんが付いてくれました。おそらく30代後半くらい。希望モデルは「エクスプローラー36」ということを伝え、「エクスプローラー40」にもサイズ違いだが興味があることを伝えました。それから正規店でロレックスを購入するのは初めてだということ、さりげなく自分の職業の話などをしました。
そこから在庫確認へ。バックヤードから出てきて、「あいにく今はご希望のモデルはご用意できません。」すぐに退店しました。
ああ、ロレックスマラソンが始まったなと実感しました。
それからカフェでPCを開いて仕事を少しこなしてお昼ご飯へ。時間つぶしに他の時計店などに行くとどうしても目移りしてしまいます。
2回目の入店
昼は14時ごろにロレックスにまた入店、すると朝と同じ女性店員さんがまた対応してくれました。
朝の接客では、少しの会話と在庫確認だけでしたが、エクスプローラーの36と40に興味があるということで、デイトジャストの36と41を試着させていただくことになりました。

デイトジャスト36のコンビモデル。ジュビリーフルーテッドの組み合わせは初めて見ましたが、スポーツモデルにはない上品さがありました。サイズ感はやはり36は最高です。

デイトジャスト41はあらためてよく見るとけっこう大きいなという印象でした。昔、この黒文字盤とエクスプローラーで悩んだ時期があります。
試着が終わると、店舗のアンケートをタブレットで入力しました。持っている他のブランドの腕時計や住所の入力などがありました。また、ロレックス ワールドサービスの冊子もいただきました。

冊子を開けばアフターサービスについて書かれています。

これは1日巻いたんじゃないの?と思いました。もし日を改めていれば、次の訪問が試着と住所登録になっていたかもしれません。ロレックスマラソンの初めは同じ店舗に1日2回行くのはありだと思います。在庫確認もしてもらいましたが、もちろんなし。また夕方に来ますと伝えて店を出ました。この時に名刺も頂きました。初日で名刺もらえるのってなかなかいいんじゃない?
3回目の入店
またカフェで仕事をこなし、19時ごろに入店しました。
朝昼には見かけなかった男性の店員さん。在庫確認だけしてもらい、もちろんなし。ものすごく軽い接客だったので、あきれましたが、今考えるとこの方は追い返す要員だったのかなと思います。
バックヤードに入って10秒もせずに出てきました。10秒じゃ確認なんてできないでしょ。と心の中で突っ込みつつお店を後にしました。
ロレックスマラソン2日目
1日空けての2日目です。この日も味をしめてしまい、朝昼の2回行こうと決めていました。一回目の入店は午前中の11時です。
この日は店先に担当の方がいました。少し話をして、今から別の店員が対応しますと言われました。すぐにトレーに布を掛けたものを持って年配の女性店員さんがバックヤードから出てきました。
え!?もう買えちゃうの?と思ったんですが、違いました。その女性の店員さんから「期待させてすみません」と言われて・・・。
「ご希望のモデル以外で、条件に近いデイトジャスト41の黒文字盤なのですが。」
少し残念でしたが、ロレックスも着けてない私に2日目で他のモデルを提案してくれるとは!これはいいことだと思い、試着させてもらいました。スムースベゼルにオイスターブレスレット。心の中で、とりあえずこれでいいかも・・・と思いましたが、お断りさせていただきました。
デイトジャスト41を試着しながら、その女性店員さんのされていた金無垢のデイトジャストの話を聞きました。けっこう長くなりましたが、やっぱり人それぞれロレックスとのストーリーがあるなと。ロレックスで働いているくらいだから、店員さんはみなさん時計好きです。おそらく。なかなかいい時間になりました。
ロレックスの店員さんは、何かしらロレックスの腕時計をしてます。コミュニケーションの取り方として、着けてるモデルの話を聞くのはかなり有効かと思います。
ちなみに退店するときに「エクスプローラーは探してる方も多いので、半年はかかると思います。」と言われました。笑顔は崩さず軽く絶望しました。
2回目の入店
お昼を食べてから周りの時計店で他のブランドの時計を物色しました。たぶんやりがちな行為だと思いますが、おすすめしません。目移りします。せっかく提案もしてもらったんだから、あきらめちゃだめだと、気を取り直してカフェで仕事しました。
この日の2回目は18時ごろに入店しました。
最初に接客してくれた女性店員さんでした。もちろん在庫はありませんでした。午前中にデイトジャスト41を提案してもらったが、やはり36mmのサイズ感がいいと伝えると、リクエストカードをくれました。

こんな感じです。これを見せれば他店舗でも在庫の確認がスムーズになりますよと。これは大きいことだなと思いました。どれだけこのA店舗に通っていても、他店では一見さんです。
これを見せれば、ロレックスに通っていることが証明できるわけなので、小さいことかもしれませんが、藁をもすがる思いのアップルウォッチランナーにとってはお守り代わりにはなります。担当が付いたわけです。
あまり通うと迷惑にもなるので、次からは同じ店舗は1日1回にしようと決めて退店しました。
ロレックスマラソン3日目
すぐ次の日。この日はA店舗に16時ごろ入店しました。
あぁ、追い返す要員の店員さんだ・・・。「ご希望のモデルは今在庫がございません。」
ありがとうございました。また来ますと、笑顔で退店しました。
ロレックスマラソン4日目
そしてまた次の日。この日もA店舗に16時ごろ入店しました。
しまった・・・担当さんが接客中・・・ああ、また追い返す要員の店員さんだ・・・。「ご希望のモデルは今在庫がございません。」
お店の様子も見ながら入店しないとなあと、反省しつつお店を出ました。
ロレックスマラソン5日目(遠征)
週が明けて、この日から2泊3日で3店舗ある都市に遠征に行くことにしました。新幹線で行くなら日帰りよりも、安い宿をとって他の買い物もしつつ、ご当地のグルメを楽しもうと。
この何年もとにかく仕事仕事、子供も3人いるので家庭も忙しく、自分だけの時間なんか本当に久しぶりでした。
計画としては、
遠征初日:A店舗→新幹線で移動→B、C、D店舗
遠征2日目:B、C、D店舗
遠征3日目:B、C、D店舗→新幹線で移動→A店舗
という感じです。
A店舗
いつもの店舗に10時開店と同時に入店。デイトジャスト41を提案してくれた女性店員さんと会話をし、在庫確認。
ここであったら遠征する必要もなくなるんですが、やっぱりありませんでした。しかし、この店舗の店員さんの顔もほとんど覚え、ロレックスマラソンランナーとしてまあ慣れてきたなと実感しました。できればこの店舗で買いたかったです。
そして新幹線で移動。
B店舗
駅から一番近いB店舗。昔一回くらい来たことがあるなと思い出しつつ、13時ごろに入店。
お若い男性店員さんが接客でしたが、あんまりいい印象ではありませんでした。
在庫確認をしてもらい、なかったので退店。他にお客さんもいなかったにも関わらず、会話もほぼなし。厳しい店舗だなと思いました。
C店舗
最近改装した店舗だそうです。ここは、個室がなんと3部屋あります。14時ごろ入店。
店員さんもお若い女性が多いこと。ここは期待できるかも・・・。5人ほど並んでいたので、15分ほど待って入店。
リクエストカードを提示して、エクスプローラー36を第一希望で探してることを伝えました。
バックヤードから戻ってくると「こちらで見ていただきたいモデルがございます。」と個室に案内されます。
え!?ついに!?期待が膨らみます。
提案していただいたモデルはエクスプローラー40 Ref.224270でした。手に取って初めて見ることができました。以前Ref.214270ブラックアウトを使っていたのですが、サイズ感が合わず、すぐに手放したので悩みました。20分くらい悩んだと思います。
やはりエクスプローラー36のサイズ感がよく、お断りしました。もし今でも買えてなかったら後悔していたかもしれません。
でも、エクスプローラー40を提案してくれたとなれば、36の在庫があれば出してくれるはず。この店舗はかなり期待できると感じました。ここでも店舗のアンケートを入力しました。
D店舗
ここも女性の店員さんが多い店舗でした。ただ、平日にも関わらずかなりお客さん並んでましたね。
以前、ふらっと寄ったことがあるのですが、そのときはエクスプローラーⅡを提案してくれたことがあります。
リクエストカードを提示して、在庫確認。エクスプローラー36はありませんでした。しかし、ここも期待できると感じました。
退店したあとは、ここまでこないとないお店に行き、買い物を楽しみました。久しぶりに登山などで使うアウトドアウェアを、買い替えができたのでけっこう満足しました。
ロレックスマラソン6日目(遠征)
遠征2日目。寒かったので前日買ったダウンジャケットを着て、気持ち新たにロレックスを周ることにします。午前中はしぶかった印象のB店舗、午後から期待できるC、D店舗です。
B店舗
開店と同時に入店。一番乗りでした。昨日、あんまり接客が良くなかった印象のある男性店員さん。ああ、今日も厳しいか。と思っていると、「お見せしたいモデルがございます。」
デイトジャスト36のスレート文字盤をご提案頂きました。これはかなり意外でしたし、何よりこのスレート文字盤がカッコいい!!サイズ感もかなりいい感じです。
「36mmがいいとおっしゃっていたので。」ありがたかったです。これも悩みましたが、鏡面仕上げが多いところが気になってしまい、お断りしました。
年齢やその場の接客、第一印象で決めつけてしまいがちですが、お客さんのことはちゃんと考えてくれてるなと感激しました。よく塩対応をされるとその店舗を敬遠しがちになると思いますが、それはかなりもったいないことかもしれません。
感謝の意を伝え、退店しました。
C店舗
期待に胸を膨らませ、昨日エクスプローラー40を提案してくれたC店舗へ。
この日は在庫確認だけしてあっけなく終わりました。
D店舗
好印象のD店舗なんとここでも「お見せしたいモデルがございます。」
お店の奥に座り、布がかけられたトレーが!!
お!?おおお!?あれ!?
オイスターパーペチュアル36の黒文字盤でした。1日で2店舗から提案があるとは嬉しいこと。しかもオイスターパーペチュアルは値段も一番安いため、人気も高い。
これもお断りしました。
ニアミスが続きます。他のお客さんの様子を見ていると、会話もほとんどなく、在庫確認だけで出ていく人ばかりなので、自分はいい方だと言い聞かせます。そして最終日に向かいます。
ロレックスマラソン7日目(遠征)ゴールへ
遠征最終日、この日はホテルに近いとこからD店舗、C店舗、B店舗と行き、新幹線で移動してから担当さんのいるA店にという行程で考えました。
D店舗
前の日に飲みすぎて起きるのが遅かったので、11時半ごろに入店。
在庫確認をして、退店しました。
C店舗
エクスプローラー40を提案してくれた期待の大きいC店舗。
初めて見たお若い女性店員さんが付きました。その女性店員さんはスポーツモデルをしておられ、しばらくそのモデルの話で会話が続きました。
ここでエクスプローラー40を提案してくれたこと、やはり36がいいということを伝え、バックヤードへ。2分、3分くらいでしょうか。いつもと変わらないくらいの確認時間。今日もダメかと思っていると。
「ご希望のモデル、ご用意御座います。」とのこと。
「え?何が?何が用意できてるんです?」思わず出た言葉は自分でも意味不明でした。
そして3つあるうちの1つの個室へ。

お部屋の壁にある、ロレックスのロゴを見つめます。「・・・。」何も考えられません。
布の被せられたトレーを持ってさっきの店員さんが入ってきます。「まずはご試着していただいてよろしいですか。」
とりあず着けてみました。

いや、マジだ!!やっと巡り合えた!!嬉しかったですね。
この瞬間が好きで、ロレックス沼にはまる人は通い続けるんですね。わかる気がします。
支払いをカードで済ませ、ベルトの調整をしてもらっている間。

「お飲み物はいかがですか?」と聞かれて何種類か提示してもらいました。
「じゃあ、リンゴジュースで。」本当はホットのコーヒーが飲みたかったです。人はテンパると思ってることと違うことを言ってしまう。でもこれまで飲んだリンゴジュースのなかで一番でした。
お店を出るときは百貨店の袋を上からかけてもらいました。が、上からは丸見え。ちょうどお客さんも増えてきた時間帯だったので、感謝を伝えつつ、いそいそと退店しました。

Xの投稿なんかでよくみる絵面です。とりあえず、エスカレーター乗って違う階に行きたくなるんですね!!なんでみんなエスカレーターでこの写真を撮ってるのかがわかりました。

デパートの上の階の奥にあるほぼお客さんがいないカフェで、とりあえず箱を出してみます。
そしてボーっとします。
800円のコーヒーも全然高く感じません。落ち着ける場所を提供してくれてありがとう・・・。
とりあえず鞄に入れ、遅めのお昼ご飯を食べに行きました。3000円の牛タン定食も全然高く感じません。今日は欲張ってご飯の御代わりはしません。

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なくすのが嫌なんで着けちゃいました。そして帰路につきます。
A店舗
帰りに一番通ったA店舗に顔を出しました。わざわざこんなことしないでもいいと思いますが、購入制限明けにまた通うためです。
お客さんも少なかったので、購入したエクスプローラー36の話と、次に買いたいモデルの話をさらっとして出ました。購入制限明けは月一くらいでゆっくり通いたいと思います。
ロレックスマラソンを通して得られたもの
「ロレックスを正規店で買う」ということで、気づきがたくさんありました。
久しぶりに自分の身なりを真剣に考えました。思えば結婚して12年、仕事も18年目、だいぶ前から人からどう見られるかなんて考えなくなってました。奇麗目な恰好を意識して服を選ぶなんて久しぶりすぎて新鮮でした。
些細なこと、当たり前のことに感謝できました。店員さんが会話をしてくれる、代替え案を提案してくれる、バックヤードに在庫を確認しに行ってくれる。それはそうなんですが、ありがたいことだなと感じました。
普通に時計を買うときは、「お金だけ」の話になりますが、ロレックスで時計を購入するというのは「お金だけじゃない」と思いました。よく言う「人間力」というやつですか。
私にとって間違いなく特別な体験になりました。購入というよりも「体験型ツアー」に近い感じです。
もちろん旧型モデルや現行品を即購入できる並行店でのロレックス購入も素晴らしいものがあります。
しかし、正規店での購入はまた違った体験になると思います。地方住みの方も、まとまった休日に遠征気分で行けばチャンスはあると思います。ぜひ、おすすめしたいです。また、ロレックス正規店へ行く服装や店員さんとの会話、時間帯について記事を書きたいと思います。




