パテックフィリップのオーバーホール費用例を紹介|購入前に見て。

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PATEK PHILIPPE/パテック フィリップ

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世界最高の腕時計メーカー、パテック・フィリップ。腕時計好きなら誰もが憧れるブランドです。パテック・フィリップの腕時計はそのどれもが芸術。しかし、購入にも大金が必要ですが、維持していくのにもそれなりにお金がかかることをご存知ですか?この記事ではパテック・フィリップのオーバーホールを3ケース紹介します

 

PATEK PHILIPPEのアフターサービス

パテック・フィリップは会社が存続する限り永久に修理やオーバーホールを受け付けてくれる数少ないメーカーです。しかし、社外品の部品が混じっていれば、一切受け付けてくれません。その辺りはさすがにロレックスなんかのメーカーよりも厳しいです。

 

パテック・フィリップが世界最高の腕時計と言われる所以は、ムーブメントの部品一つ一つが美しく作り上げられているところにあります。それ故に社外品が混入するのは許されないんですね。

 

また、基本的にオーバーホールはパテック・フィリップ ジャパンで対応しますが、20年以上前のクラシックモデルやグランドコンプリケーションなどの複雑時計、文字盤や外装の修理はスイス本社で行われます。所属しているの時計技師は階級があり、複雑時計の修理は全て本社の階級の高い時計技師が行います。

 

オーバーホールだけなら、手巻きが11万円自動巻きが12万円くらいで済みます。それでも高いですが。

 

もしも修理でスイス送りになれば相当高額になることも。ちなみにオーバーホールをキャンセルしてもキャンセル料として7万円ほどかかります。

ケース⓵ シンプルなモデル カラトラバ

Ref.5096G カラトラバの場合

非常にシンプルなカラトラバ。ドレスウォッチとして世界最高峰の腕時計になります。1920年代から続く由緒あるモデル。パテック・フィリップを代表する一本です。価格もパテック・フィリップとしてはお手頃の200万円台からあります。

 

オーバーホール明細例⓵
オーバーホール料金:110000円
リューズ(防水不良):9000円
ストラップ(タマフ黒 艶あり):交換35000円
ケース仕上げ:14000円

合計:168000円

 

恐らくこれぐらいが最低料金くらいになると思います。ケースの仕上げも任意ですが、お金取るんですよね。オーバーホール込みでやってくれるメーカーが多いんですが。ケースに貴金属を使ったモデルが多いからでしょうか?人気のノーチラスやアクアノートもシンプルな3針モデルなら似たような金額になります。

ケース⓶ 複雑機構モデル パーペチュアルカレンダークロノグラフ

Ref.3970J パーペチュアルカレンダークロノグラフの場合

パテック・フィリップお得意のパーペチュアルカレンダー。複雑機構を搭載したグランドコンプリケーションモデルです。このクラスになると腕時計の価格自体が1000万円を超えます。オーバーホール費用はどうなるんでしょうか?もちろんスイス本社送りになります。

オーバーホール明細例⓶
オーバーホール料金:279000円
クリスタル修理:19000円
ケース仕上げ:25000円
合計:323000円

複雑機構モデルになると、部品数も多く、技術力も必要なため、オーバーホール料金自体が高額になります。このケースでは部品交換がありませんが、非常に繊細な機械なため、オーバーホールのたびに部品交換が必要になってくるのではないでしょうか?そうなればさらに金額は跳ね上がります。

ケース⓷ 中古市場で人気 オールド カラトラバ

Ref.3445G オールド カラトラバの場合

少し前のカラトラバ。少し小ぶりで人気のモデルです。本当にアンティークのカラトラバになれば相当高額なんですが、このあたりのモデルになれば中古市場では非常にお安く買えます。100万円代のものもけっこうあります。

購入金額は手を出しやすいのですが、古い分交換部品が沢山あればオーバーホールは相当金額が上がります。

オーバーホール明細例⓷
オーバーホール料金:180000円
ケース修理:25000円
ケース仕上げ:15000円
テンプ一式交換:230000円
秒針修理:9000円
時分針修理:15000円
文字盤交換:125000円
リューズ交換:10000円
ケースチューブ交換:3000円
カレンダーディスク交換:12000円
バネ棒交換:25000円
合計:639000円

普通に良い時計が買えてしまう金額です。恐ろしい。

バネ棒高っっっ!!!!

安いカラトラバを購入してオーバーホールに出せば、これだけの金額の見積もりが出てくることはよくあるそうです。

しかもキャンセルしたら7万円です。ちなみにケース交換は70万円~。足してしまえば余裕の100万円コースです。

 

パテック・フィリップをよく知らないで購入して痛い目を見る典型的な例だと思います。高いからと言ってそこまで頑丈に作っているメーカーではないので、よほどパテックじゃないとダメだとならない限りは古いモデルには手を出さないほうが無難だと思います。

修理業者に出すとどう?

パテック・フィリップでオーバーホール業に出すと高いことはわかりましたね。では修理業者やオーバーホール業者に出せばどうなるのでしょうか?

 

これは一度ググって見てください。非常に興味深いです。

 

そういった業者のパテック・フィリップの修理例を見てもらえばわかると思いますが、修理例に部品交換をしたものはほとんどありません。

 

なぜか?理由は社外の部品は使えないからです。部品交換になれば、結局はその業者を経由してパテック・フィリップに送られることになります。結局高額になるということですね。

 

部品交換なしでオーバーホールだけで済むのなら修理業者を使えば確実に費用は抑えられると思います。

庶民には勇気がいる

パテック・フィリップのオーバーホールについてイメージは掴めていただけたでしょうか?4年か5年に一回はこれくらいの維持費がかかります。内部部品が壊れれば、かなり高額になるので定期的にちゃんと出したいですね。

 

しかし、ハッキリ言って、庶民が持つ腕時計ではありません。維持費の安いカラトラバでもこれだけ高額になることがあるわけですから。

 

しかし、どうしてもパテック・フィリップが欲しいなら、購入後の維持費のこともよく考えてからの方がいいと思います。

 

私もいつかは手に入れます。頑張りましょう。

 

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