初めて買った高級腕時計はロレックス、なんていうひとは多いと思います。街を歩いていても、電車に揺られていても、ロレックスをしている人は本当に多い。そろそろROLEXは卒業かな?という人におすすめしたいウォッチブランドを紹介します。
ROLEXから次へ
ロレックスは数ある時計ブランドの中でも最もリセールバリューが高いブランドとして知られています。
もし、10年以上前にロレックスの腕時計を購入しているんだったら、ちょっと中古市場を覗いてみてください。
もしかしたら同じリファレンスのモデルが買った時より高くなっているかもしれませんよ?
売却しても、下取りに出しても、購入時の価格からあまり変わらないくらいの値段で取ってもらえると思います。
よって、ロレックスは次の時計にいきやすいブランドでもあります。
ROLEX以外のブランドを選ぶポイント
ロレックスはもう経験した。じゃあ次のブランドはどうやって選びましょうか?
何かの記念品に買い替えをするならリセールバリューはあまり気にしなくてもいいかもしれません。
しかし、今後また売って次にいくならリセールバリューの比較的高いブランドを選んだほうが賢明です。
また、時計ブランドには格付けというものがあります。
ROLEXはそうですね、上から数えて6番目くらいだと思います。上から言うと、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲ、ランゲ&ゾーネ、ブレゲがはっきりとロレックスよりも格付けが上のブランドと言えるでしょう。いわゆる世界5大時計ブランドです。
価格だけで言えば、ウブロやリシャール・ミルなんかはロレックスよりも価格は上です。リシャールは高すぎますが。
格付けがROLEXよりも上か、同じくらいのものを選んでおけば、満足度は高いのではないでしょうか?
次の時計ブランドを選ぶポイントとして、リセールバリューが高く、ブランドとしての格が同等かそれ以上のものを選ぶようにしましょう。
それではおすすめのウォッチブランドを紹介します。
Breguet(ブレゲ)
世界でも権威の高いブランド。ブランド創設者のアブラアン‐ルイ・ブレゲは時計の歴史を200年早めたといわれる時計技師です。クロノグラフ、トゥールビヨン、ミニッツリピーター、自動巻き機構、ギョーシェ彫り文字盤、ブレゲ針、ブレゲ数字など、現在の腕時計では当たり前になっている機構やデザインをいくつも発明しています。
創業は1775年。フランスで創業し、世界中の王室、王族、貴族に置き時計、懐中時計を提供しました。
その顧客はマリーアントワネット、ナポレオン・ボナパルトなど歴史上の人物も含まれます。
代表的なモデルとして、パイロットウォッチ タイプトゥエンティや近年人気を集めているマリーン。クラシックなラウンドウォッチや懐中時計をモチーフにしたトラディションなど、様々なモデルがあります。
創業者のブレゲは腕時計が世に出る100年ほど前の1823年に亡くなっているので、彼が直接デザインしたモデルはありませんが、初代ブレゲの遺したデザインであるギョーシェ彫り、ブレゲ針、ブレゲ数字、ケースサイドのコインエッジなどがどのモデルにも盛り込まれ、現在のブレゲのデザインは造られています。200年以上前のデザインを盛り込んだ腕時計なんてロマンを感じますよね。
PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)
世界でも最も格の高いウォッチブランドであるのがこのパテック・フィリップ。芸能人でも世界の貴族でも、時計好きならば結局はこのブランドにたどり着いてしまいます。
価格帯は最もシンプルなカラトラバが定価200万円~と決して安くはありませんが、手作りで造られるその一本が、家宝になるほどの価値があります。永久修理も受け付けており、一生付き合える、また、次の世代に渡していける腕時計です。
企業理念は創業以来、「世界最高の時計を造る」というところから変わっていません。
最近では、ラグジュアリースポーツモデルであるノーチラス、アクアノートも展開し、日常使いでも対応できるモデルもラインナップしています。
世界の時計ブランドは大きく二つに分けられます。「パテック・フィリップか、それ以外か。」
PANERAI(パネライ)
1990年代に民政化し、世界中にデカ厚ブームを巻き起こしたイタリア発祥のブランドです。
近年、腕時計は大型化していますよね?それはこのパネライが原因です。
冒険を嫌うロレックスでさえ、パネライの出現後、一部のモデルを大型化してモデルチェンジしています。
無骨で頑丈。シンプルで力強いデザインのパネライウォッチは、一目でそれとわかるデザインです。
モデルのバリエーションは数多くありますが、大きく分けてルミノール、ラジオミール、サブマーシブルしかありません。
まずはこの3種類から選んで、ディテールでモデルを選んでいけばいいでしょう。
日本の俳優である、反町隆史さんもブランドアンバサダーを務めています。
Cartier(カルティエ)
フランスの高級宝飾ブランド、カルティエ。女性用のジュエリーが有名ですよね。
しかし、時計製造にも古くから力を入れており、世界で初めての一般用量産腕時計はカルティエが造っています。
ブラジル人パイロットのために制作した「サントス」ですね。これが1917年のことです。ちなみにこのサントスは現在でもカルティエウォッチのラインナップの中に入っています。普通に買えます。
他にも「タンク」、「パシャ」、「ロードスター」、「バロンブルー」など、代表的なモデルがありますが、近年男性用の腕時計に特に力を入れており、メンズモデルである「ドライブ ドゥ カルティエ」、初のダイバーズウォッチである「カリブル ドゥ カルティエ」を発表しています。これが本当にカッコいいんですよ。
女性的、中性的なデザインの文字盤で本当にエレガントな腕時計を造るブランドです。
IWC(インターナショナルウォッチカンパニー)
男らしいウォッチブランドといえば?多くの時計好きはIWCと答えるでしょう。
質実剛健という言葉がよく似合うブランドです。人気も上昇傾向にあり、ブランド名の検索回数ではロレックスを超えるほど、今時計好きが気になっているブランドです。
スイスの企業ですが、本社はドイツにあるため、華やかなデザインのものはあまりなく、装飾を排したシンプルなものが多いのが特徴です。耐久性を考慮して、ムーブメントも大型なものを好む傾向にあります。これはIWCの歴史の中でも特に優秀であった技術者であるアルバート・ペラトン、クルト・クラウスの設計思想が反映されています。
やはりおすすめはパイロットウォッチシリーズでしょう。1936年に制作されたスペシャル・パイロット・ウォッチを発端に、英国空軍向けにつくられたマークシリーズは現在でも続くヒット作です。
クロノグラフ搭載モデルや大型サイズのビッグ・パイロットウォッチのバリエーションがあります。
1915年から腕時計事業に参入しており、100年以上の歴史があるため、どのモデルもはっきりとして歴史的背景がある点も、時計好きに好まれる理由だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した時計ブランドは、すべてROLEXよりも時計メーカーとして永い歴史を持っています。ロレックスは昔からブランド戦略がうまく、どのモデルにも魅力的なストーリーがありますが、今回紹介したブランドのコレクションにも負けないくらいのモデルはたくさんあります。
腕時計を選ぶのはしょせんフィーリングかもしれませんが、各ブランドの歴史やリセールバリューも知った上で選ぶ方が、結果にコミットします。
今回紹介したブランドは並行輸入品での新品購入か中古品での購入がおすすめです。なぜなら安いから。これらのブランドは並行差別もないので、正規店購入品と同じく各ブランドにてアフターサービスが受けられます。
最高の一本が見つかるようお祈りいたします。