50代の腕時計選びは選ぶモデルやブランドも多くて大変です。年齢のことも気になりますよね。年齢的に若すぎるかなとか、掲示板にも質問を寄せているのをよく目にします。基本的に高級腕時計は趣味の世界なので、気にすることもないと思いますが、この年代は周りの目も気になるものです。
50代の高級腕時計選びを私なりに考えて見ましたので参考にして頂けたら幸いです。
50代の時計とは
世の中の売れているものとは、みんなが持っているもの、認めているものと言われます。もちろん良いものは良いのですが、50代が付ける腕時計としてそれでいいんでしょうか?
一番売れている高級時計は言わずとも「ロレックス」です。時計が好きな50代の方なら1本は持っているかもしれませんね。
しかし、時計が好きならロレックスの腕時計は今や20代の人でも着けています。部下や後輩とかぶるのはけっこう嫌ですよね。でも残念ながらロレックスのたいていの時計はどこかでかぶると思われます。
ヴィンテージロレックスにしてもほとんどのモデルがデザインを変えないロレックスなので、普通に見れば新旧の違いなんてわかりません。
そこで提案したいのが、ロレックス以上の時計です。
ロレックス以上の腕時計というとたじろいでしまうかもしれませんが、値段の話ではありません。ブランドの持つステータスというやつです。
ロレックスの上となると、パテックフィリップ、ヴァシュロンコンスタンタン、オーデマピゲ、ランゲ&ゾーネ、ブレゲの世界5大時計ブランドはもちろん、上の表を見ると、ラグジュアリー感では、ジャガールクルト、ウブロ、ロジェデュブイ、ジラールペルゴ、パネライ、カルティエなどがあります。
ロレックスを外すだけで、個性が出ますし、これまでにロレックスを所有していたなら新たなステージに進むという意味でもこれらのブランドをおすすめします。
今回の記事では、パテックフィリップ、ヴァシュロンコンスタンタン、オーデマピゲ、ランゲ&ゾーネは外します。これらのブランドは時計雑誌をちょっと見れば良いと書いてますし、紹介しているところも多いです。あと、とにかく高い。また、60代になっても愛着を持って使いつづけられることを前提に選出しました。
それではいきましょう。
ブレゲ マリーン 5517TI
シリーズ3代目となる5517マリーン。先代のマリーンとは大きく変わったデザインで登場しました。
ケース横のコインエッジやアレンジされたブレゲ針など、初代ブレゲの遺沢を遺しつつも進化を遂げています。
今シリーズからステンレススチールのバリエーションが無くなり、貴金属とチタンを使用しています。このモデルはケースにチタンを採用。チタンは軽量で低アレルギーと人にやさしい素材として広く知られています。
シャープな印象ながら防水性能も十分で、ブレゲのモデルには珍しいラグジュアリースポーツウォッチとなっています。
ブレゲ タイプXXI 3817ST
ブレゲのパイロットウォッチ、タイプXXI(トゥエンティワン)。
このモデルは艶なしのベゼルと淡いグレーの文字盤にブラウンのカーフと反射を抑えた本格的なパイロットウォッチとなっています。力強く書かれたアラビア数字はもちろん夜光塗料で、暗闇では強烈な光を発し、視認性も非常に良いモデルです。
太陽に近い空を飛ぶパイロットの腕時計は極力太陽の光の反射を抑えたものがいいと言われます。このモデルはこれを体現しているわけですね。
ブレゲの腕時計のほとんどは初代ブレゲが考案したものが元になっているわけですが、このタイプXXIは1950年代にフランス空軍に支給したパイロットウォッチが元になっています。ルーツは違いますが、タイプXXシリーズは現在のブレゲウォッチを支える柱の一つとなっています。
価格帯もブレゲのモデルの中では手頃感があり、ロレックスの次に狙いやすいシリーズと言われています。
カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ
カルティエには少数派の男性用シリーズとしてデビューしたドライブ ドゥ カルティエ。50代におすすめしたいのはケースがゴールドのモデルです。
ラウンド型とは一味違うクッション型のケースは若々しくはありますが、ケース素材にゴールドを選ぶことで優雅さと威厳がプラスされます。
もちろんスチールのものも秀逸です。手を出しやすいですしね。
ステンレスの場合はムーンフェイズのモデルをおすすめします。スモールセコンドの通常のモデルにくらべてオシャレさが全然ちがいますよ。
カルティエは女性受けも非常にいい腕時計ブランドとして有名です。
ジャガールクルト マスター・ウルトラスリム・パーペチュアル Q1308470
自動巻永久カレンダーといえば、超が付く複雑な機構として知られます。各ブランドは自社の技術力の証明のために複雑機構を搭載したモデルを作りますが、有名なブランドならばほとんどが造っていると思います。
ジャガールクルトの特筆するべき点でいえば、これをステンレススチールのケースに入れたことです。
通常複雑機構モデルは、貴金属のケースに収めるのが普通です。それだけ手間暇かけてますからできるだけ高級なモデルにしたいというのが考えでしょう。
これを安価なステンレススチールのケースに入れてくれたのは、技術力のあるムーブメントメーカーとしての地位を確立しているジャガールクルトならではだと思います。
パテックフィリップのパーペチュアルカレンダーなんて1000万円超えますからね。
しかもこの複雑機構を9mmのムーブメントに抑えてきました。横から見てもとてもじゃないですが、パーペチュアルカレンダーが搭載されたモデルには見えないです。さすがです。
ムーンフェイズが黒文字盤に映えていて、カッコよさも抜群な一本。こういうモデルを出すからやはりジャガールクルトは「時計好きが好きな時計ブランド」と言われるのでしょう。
今回紹介している腕時計の中でも一番おすすめしたいモデルです。
ジラールペルゴ ヴィンテージ1945 XXLラージデイト ムーンフェイズ
アールデコ調なケースが有名なジラールペルゴのヴィンテージ。おそらくこのヴィンテージはジラールペルゴの腕時計の中で一番知名度の高いものではないでしょうか?
このモデルはブルーのスケルトンのダイヤルを採用しています。大き目の日付表示にムーンフェイズ、内部のムーブメントが表から見えるなど、インパクトは強そうなモデルですが、手に取って見ると、意外と主張を抑えているということがわかると思います。
新しさと古さが融合したこのモデルはジラールペルゴのモデルの中でも攻めてる一本ということになるでしょう。
ジラールペルゴ 1966 40MM
技術力の高さによってどうしてもムーブメントに話題が行きがちなジラールペルゴですが、文字盤も美しいモデルがあります。
それがこの1966です。クラシカルなラウンド型ウォッチとして知られる同シリーズですが、このモデルは中央から外側にかけてブルーのグラデーションがかけられ、放射線状に輝く仕上げが施された美しい文字盤が特徴。
日付窓のカラーもブルー系に合わせて統一感があり、グラデーションを邪魔していませんね。こういう小さな工夫が当たり前にできることはジラールペルゴらしい良いところだと思います。
ブラウンの文字盤はスモークがかったようなグラデーションを採用。大人の男に似合う、非常にシックな仕上がりになっています。
各ブランドのほとんどが出しているこういうクラシカルな時計こそ、文字盤で遊びたいですよね。腕もとのいいアクセントになってくれるモデルだと思います。
パネライ ルミノール ドゥエ 38MM PAM01029
パネライとくればミリタリーウォッチというイメージが強いと思います。
元々イタリア海軍に支給されていたメーカーですからね。しかし、このモデルはルミノールというミリタリーウォッチをサイズの魔法でラグジュアリーウォッチに昇華しました。
サイズを38mmに、そしてケースを薄型に。ケースの素材はゴールドテックと呼ばれる特殊な合金で通常のゴールドよりもレッドの濃いゴールドになっています。ケースの仕上げはもちろん高級感を格上げするポリッシュ仕上げです。
針や文字盤のインデックスのカラーをケースに合わせているところも統一感があっていいですね。歳を重ねていっても愛用していける佇まいです。
パネライ ルミノール 42mm PAM00977
黒文字盤の多いパネライには珍しいシルバーの文字盤におなじみ9時位置のスモールセコンドのブルーがアクセントに。
また、このモデルは他のパネライのモデルにはないケース、ブレスレットの大半の部分がサテン仕上げになっており、クールな印象です。
パネライの金属ブレスレットは人間工学にならって造られており、実は着け心地がいいところもポイントです。
サイズも42mmと通常のパネライのモデルと比べれば少しサイズダウンしています。
パネライの腕時計はぱっと見ですぐにわかることが多いですが、このPAM00977はあまりに個性が強すぎてぱっと見ではパネライとわかりません。
あまりに渋いパネライですね。ぜひ50代の方におすすめしたい一本です。
まとめ
50代が着けるべき高級機械式腕時計いかがだったでしょうか。
ロレックス以外のモデルで紹介してきましたが、各メーカーには少しこだわったモデルというのが存在します。ジャガールクルトのマスター・ウルトラスリム・パーペチュアルなんかがそうですが、50代ともなると目も肥えてきますし、商品と価格のバランスというものをよく考えて買い物をするものではないでしょうか。
少なくとも私の周りの50代の諸先輩方はそうです。世間の意見やネットのランキング、口コミに惑わされずにともに仕事を締めくくる最高の相棒を見つけて欲しいですね。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
世界の時計市場ではすべてそろう
今回紹介したモデルは実は「世界の時場計市」ですべて新品で購入可能です。
世界の時計市場は高級腕時計を通信販売のみで販売するお店で、すでに20年以上の実績のある名店です。
ロレックスを取り扱っておらず、そのかわりロレックス以外なら何でもそろうという少し変わったお店です。
関連記事で口コミを集めてみましたので参考になれば幸いです。