よくある高級腕時計のうたい文句、「一生もの」。確かに数十万円~100万円以上する時計ならば、一生ものと言いたくもなりますよね。ただ、永く使っていくなら購入した時の事だけでなく、何十年も先のことも考えておかないといけません。
それでは、一生ものの時計について本気で考えてみましょう。
「一生ものの腕時計」のサイズを探す
時計のサイズ感は、ずっと使っていくことを考えると一番大事になるかもしれません。
現在は40mm以上の腕時計が多いですが、もしかすると、歳を取れば大きすぎると感じるかもしれません。
私の手首の太さは平均的な17cmです。10代の時に36mm、20代で44mm、30代で39mmの腕時計を購入しました。40代手前の現在は36mmのサイズに戻ってきています。
20代で購入したのはパネライのルミノール。確かにインパクトもあってカッコよかったのですが、大きすぎるのと重すぎるのですぐに手放しました。
個人的に最もなじんでいたのは36mmでした。着用していて最も気にならないくらいの着け心地でした。
古いヴィンテージの腕時計にもこの36mmのサイズは多いです。50年以上も前の昔から、メンズウォッチのスタンダードなサイズとされてきただけはあります。
「一生ものの腕時計」のアフターメンテナンスについて
永く使っていくにはアフターメンテナンスについても考えておかないといけません。
いくら高級な腕時計でもオーバーホールをしないとずっと使い続けることは出来ません。
メーカーによって推奨年数は変わりますが、だいたい5年ごとくらいです。
メーカーによっては製造後、何年か経つとオーバーホールを受け付けてくれないものもあるので注意が必要です。
また、高級メーカーほど料金も高くなってくるので、維持費はバカになりません。古くなればなるほど部品交換の必要性が出てきます。パテック・フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンなど、世界でもトップと言われている腕時計のオーバーホールには20万、30万円、故障すれば修理に100万円以上かかってもまったく不思議ではありません。
ロレックスやオメガ、IWC、パネライなど中堅どころのブランドならば、特に部品を交換せずにオーバーホールできたとして、シンプルな3針の腕時計で6万円~10万円はかかります。クロノグラフを始めとする複雑な機構を持つ時計はパーツ数も多く、維持費が高くなりがちです。
部品交換がなければ、オーバーホールを専門におこなっている業者に頼むのも手です。部品交換がなければ、メーカーでのオーバーホールと比べて半額程度で済むことがほとんどです。
「一生ものの腕時計」のデザインは?
私がおススメする一生もののモデルは、
①飽きのこないシンプルな文字盤
②維持費の少ない3針か日付表示の付いたモデル
③40mm以下で歳をとっても違和感なく着けられるモデル
④数十年以上同じ普遍的なデザインのモデル
⑤もちろんムーブメントは機械式
こんな感じです。
以上、5つのことに気を付けて紹介していきましょう。
「一生ものの腕時計」の価格
一生ものの腕時計を購入する金額、あなたはどう考えますか?
あまりに安いのは嫌なのは誰もがそうだと思いますが、あまりに高額でも使いづらいものです。
記念日やたまの休日にオシャレをして出かける時に使う一生ものの腕時計なら、200万円以上してもいいかと思います。しかし、普段使いしながら、傷が付きながらの日常を共にする腕時計ならあまりに高額なモデルは考え物です。
私には300万円、500万円の腕時計を日常使いにする器量はありません。
個人的におすすめなのは、50万円~150万円くらいの価格帯です。
ジャガールクルト マスターコントロール
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ジャガールクルトは1833年創業の高級時計マニュファクチュールです。これまでに数百の発明と1,000種類以上のキャリバーを開発しており、そのなかには世界最小キャリバーや世界で最も複雑な腕時計、そして空気の力で半永久的に動く置時計も含まれます。
技術のジャガールクルトというイメージ通り、時計製造に関してのこだわりは世界一かもしれません。真の機械式腕時計好きが好むブランドと言われています。
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一部を除くすべてのジャガー・ルクルト製腕時計には、1000時間コントロールテストが実施されています。信頼性と精度を向上させる目的で1000時間、つまり6週間以上に及ぶ6つの検査が完成した腕時計に課されているのですが、このマスターコントロールはその検査にちなんで発表されたモデルです。
ジャガールクルトの腕時計製造のこだわりを象徴するモデルはまさに一生ものにふさわしいでしょう。普遍的なラウンド型のフォルムに視認性の良い文字盤。好みの革ベルトを合わせればどこにだって出ていけますし、ジャガールクルトのロゴには威厳があります。
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ジャガールクルトは会社が存続する限り、永久にオーバーホールは受け付けてくれますが、製品検査が厳しい分、腕時計本体の値段に比べると、オーバーホール料金は割高です。
金属ベルトのモデルがないため、定期的に革ベルトを購入しないといけない点が少し不満なところでしょうか。それでも歳を取って変わっていく自身のようにベルトを付け替えては表情が変わっていくのを楽しむのもいいかもしれません
マスターシリーズにはスモールセコンドやムーンフェイズなど、様々な種類があるので、気に入る一本が見つかると思います。
カルティエ サントス
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腕時計メーカーとしてもかなり力を入れているカルティエ。腕時計よりもジュエリーや革小物などが有名なカルティエですが、じつは男性用の腕時計を初めて量産、販売したのはカルティエなんです。
飛行機に乗る際に時間を確認するために造られた腕時計がこのサントスです。飛行家アルベルト・サントス=デュモンがルイ・カルティエ(3代目当主)に、飛行時でも時刻を読み取れる時計を依頼したことがきっかけで誕生しました。それは1904年のこと。
1910年代には生産が開始し、一般の方も購入できるようになりました。
四角形のケースが飽きさせないデザインで、歳を重ねても使っていけるモデルだと思います。
ロレックス オイスターパーペチュアル36
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世界で最も有名な腕時計メーカーであるロレックス。そのロレックスの中でも最もスタンダードなモデルがオイスターパーペチュアルです。
防水ケースに自動巻き機構とロレックスが発明した腕時計の最も基礎的な機構を、高いレベルで組み込んだコレクションになります。
最近では派手な文字盤のモデルも増えてきて、愛用されている方がより増えてきました。
高額なロレックスの腕時計の中でも最も安く購入できるモデルになります。
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腕に着けても金属ベルトの腕時計とは思えないほどしっくりとなじみ、着けていることを忘れてしまうほど着け心地がいいです。ロレックスのモデルに使用されているステンレスはロレックスが独自に配合したもので、通常のステンレスに比べて金属の目がよくつまった素材となっています。そのため、腕に着けると、ヒタッという感じによくなじむ気がします。(私個人の感想です。)
文字盤の色をが多く、選ぶ楽しみもあります。
中古品のモデルまで目を向ければ、色だけでなく、インデックス違いやサイズ違いのモデルまで様々あり、エクスプローラー1を彷彿とさせるモデルも存在します。
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ベルトを付け替えてカスタムしても、全く違う表情をみせるので飽きずに使っていけそうです。
実際、革ベルトやナイロンベルトに替えて着けている方も多いです。実用的で頑丈な造りなのでいじり倒す楽しみもある時計だと思います。
価格:28,600円 |
ロレックスは生産終了から30年程度でオーバーホールの受付をしなくなります。その後はオーバーホール専門店での修理やオーバーホールになるので、その辺が不安なところでしょうか。
※2019年から古いヴィンテージモデルの部品も再生産を開始したようです。
IWC パイロットウォッチ オートマティック
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最近人気のIWC。大き目のビッグパイロットなどが人気ですが、36mmの腕時計もちゃんとありますよ。
それがこのパイロットウォッチ。数々派生モデルのあるパイロットウォッチですが、この時計が原点のモデルになります。
普遍的なデザインは間違いなく一生ものになります。
また、IWCはオーバーホールは永久に受け付けてくれるので、アフターメンテナンスについて心配することはなさそうです。
金額は普通といったところでしょう。
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革ベルトのラインナップもあるだけに、良く似合います。
ただ、購入するなら金属ベルトのモデルをおすすめします。それは、革ベルトのモデルを購入してから金属ベルトを注文するとかなり割高になるからです。
暑い時期なんかは金属ベルトが必要なので、最初は少し高くても金属ベルトのモデルを先に買うことをお勧めします。
人生100年時代の「一生ものの腕時計」
人生100年時代ともいわれる昨今、やはり身に着けて自身を象徴する一生ものの腕時計にはこだわりたいところです。
ここで紹介した腕時計はメンテナンスさえしっかりしていけば、本当に人生の最後まで付き添ってくれるものばかりです。
おじいちゃんになればずっと使い続けているものが一つ二つはあって欲しいものですよね。
高級機械式時計は永く使えるというところがクォーツ式時計に勝っているところですから、選ぶならできるだけ良いものを選びたいです。
みなさまの参考になれば幸いです。