高級腕時計の入門ブランド的な立ち位置のTAG HEUER。タグホイヤーってどうなの?と思っている方も多いと思いますので、10年間このブランドのクォーツウォッチを愛用した私が答えたいと思います。
TAG HEUERとは
スイスの高級腕時計ブランドです。創業は1860年と実はかなりふるいブランドなんですよね。技術力の高さで1882年にはクロノグラフの特許を取得し、クロノグラフ懐中時計を発表しています。1920年代にはオリンピックの公式計時を3度も担当したほどの実力。F1のタイムキーパーも永らく務めていました。
元々は「ホイヤー」という名前の会社でしたが、クォーツショックもあり経営が傾いていたところ、テクニーク・ダバンギャルド (Techniques d'Avant Garde) 通称TAGグループという投資会社に資金提供をしてもらい、タグとホイヤーがくっついて現在のタグホイヤーという社名になっています。
有名なのはやはりモータースポーツへ情熱をかけるところですかね。1916年には世界初の"100分の1秒"まで計測可能な「マイクログラフ」も開発し、計測へのこだわりをみせていますし、そういった姿勢は現在も変わりません。
貴金属を使って、ゴージャスな腕時計を造るというよりも、モータースポーツなどへの関わりに情熱を注ぎながらより行動的に使える腕時計を作っている印象です。
私が10年愛用したタグホイヤー
かくいう私もタグホイヤーの腕時計を10年使いました。ムーブメントはクォーツ式で、定価は13万円ほどだったと思います。モデル名はプロフェッショナル。
電池の交換はもちろん3年に一回くらいはしていましたが、使っていて不便なところは何もありませんでした。それに精度が素晴らしく、年に1秒ずれる位でしたね。
10代で購入したんですが、周りの年配の先輩方もタグホイヤーを使っている方はけっこういました。クォーツでも恥ずかしいとか思ったこともありませんでしたし、売却するまで買ってよかったなと思える腕時計でした。
タグホイヤーの代表的なモデル
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タグホイヤーには様々なモデルがありますが、基本的にどれもスポーティーなモデルばかりです。どのモデルにも代名詞ともいえるクロノグラフがラインナップされています。予算があれば、クロノグラフを狙いたいところですね。
CARERA カレラ
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タグホイヤーを最も代表するシリーズであるカレラ。最初の登場は1964年までさかのぼります。腕時計産業に進出した初期のホイヤー社の業績を一気に押し上げた大ヒットモデルとしてかなり大事にされているシリーズです。
画像にはあるのは現在のタグホイヤーのフラッグシップモデル、TAG HEUER Carrera Calibre HEUER02 Chronograph GMTです。
80時間のパワーリザーブ、GMT機能、クロノグラフとたくさんの機能が詰まっているだけでなく、文字盤はキャリバーが見えるようにスケルトン仕様になっています。
タフさももちろんあり、ビジネスからプライベートまでこれ一本で満足できるモデルに仕上がっています。
これだけのモデルなら他のブランドでは数百万円してもおかしくはありませんが、タグホイヤーのこのモデルは定価でも70万円ほど。並行輸入品なら40万半ばで購入できます。コストパフォーマンスも非常に高い一本です。
もちろん彼らにはシンプルな3針のモデルもありますし、定番のクロノグラフもあります。検索してみてください。
MONACO モナコ
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一目見ればモナコだとわかるデザイン。モータースポーツに情熱をかけるタグホイヤーらしく、サーキットから名前を取っています。1971年の映画「栄光のル・マン」において、主役のスティーブ・マックイーンが装着したことで爆発的なヒットを記録。以降、孤高の存在として根強いファンを持つモデルです。
正方形の腕時計ってあんまりないんですよね。長方形ならたくさんありますけど。スーツにも抜群に合うんでおすすめのモデルです。
RINK リンク
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スポーティーとエレガンスというキーワードが融合したモデル、リンク。特筆するべきは、人間工学に基づいてデザインされたS字をリンクさせて繋がれたブレスレットでしょう。その装着感は金属ブレスレットとは思えないほどです。
このリンクもタグホイヤーを代表するモデル。クォーツ式、自動巻き、クロノグラフなどたくさんのバリエーションがあるのも嬉しいところです。腕時計として認知度の高い有名なモデルですが、10万円台~とお手頃な価格のモデルがあることも魅力的です。
他にもダイバーシティ東京のアクアレーサー、モータースポーツの最高峰「フォーミュラ1(F1)」の名前を冠したフォーミュラ、往年のデザインを復活させてヴィンテージテイストの香るオータヴィアなど、魅力的なシリーズがあります。
タグホイヤーを愛用する芸能人、著名人
タグホイヤーを愛用する芸能人の方は本当に多いです。小栗旬さん、松重豊さん、瑛太さん、ブラッド・ピット、江口洋介さん、宮川大輔さん、向井理さん・・・最近ではクリスティアーノ・ロナウド選手はアンバサダー契約を結びましたし、錦織圭選手もそうですよね。
やはりストイックにモータースポーツをサポートするタグホイヤーに魅力を感じてる方は多いですね。どうなの?って言われたらクリスティアーノ・ロナウドが着けてるよって言ったらいいかもしれません。
タグホイヤーってどう?まとめ
タグホイヤー、いいでしょ?宝飾時計の類ではないので、着けて人に自慢するような腕時計ブランドではないですが、かなりちゃんと仕事しているメーカーですし、多くの著名人が愛用しているブランドでもあります。
日本の中ならどのモデルでもどこに着けていっても恥ずかしくないと思います。
最近ではイングランドプレミアリーグの公式タイムキーパーもしてますし、世界的な腕時計メーカーであることには変わりません。ちなみに日本人が好きな高級腕時計メーカーは1位ロレックス、2位オメガ、3位タグホイヤーの順だそうです。
スポーティーなモデルも多いことですし、お値段が馬鹿みたいに高くないところも良いですよね。
ぜひお気に入りの一本を見つけてください。