手巻き腕時計のメリットとは?|人気ブランドのおすすめモデルも

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時計の考察

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意外と敬遠されがちの『手巻き式』の腕時計。毎回、手でリューズを巻かないといけない手間はかかるものの、手巻き式の腕時計には、無視できないメリットもあります。

この記事では、手巻き式のメリットと、人気ブランドのおすすめモデルも紹介していきたいと思います。

手巻き式の良いところって?


手巻き式の腕時計のメリットは、いろいろとありますが、何と言っても頻繁に巻かないと止まってしまうところです。これは、面倒くさがり屋の方にはデメリットでしかありませんが、時計好きからすると、頻繁に時計に触れ、リューズを開放し、ゼンマイを巻くという、18世紀から行われてきた作業で、自身の時計と向き合うことができます。

実用性では、自動巻きの方が使いやすいとは思います。何もしなくても、毎日着ければ動き続けますから。

それでも、腕時計は手巻き式が良い!という人は一定数います。時計は嗜好品であり、手を掛けることで愛着がわいてくることを知っているからです。

よく大金持ちが、整備に手間のかかるヴィンテージカーに、お金をつぎ込んでいるのをSNSなんかで見ますよね?そのためか、『手巻き式』のモデルは、低~中価格帯のブランドには少なく、超高額なブランドに多くラインナップされる傾向となっています。

ロレックスは現在なし、オメガはスピードマスターの一部にわずかラインナップされているだけです。

また、自動巻きのものと比べて、機構は簡素化されるので、ムーブメントは小さくなる傾向にあります。また、自動巻きとは違って、ローターが入っていないので、衝撃にも強くなります。
そのためか、超高級ブランドのパテック・フィリップやヴァシュロンコンスタンタンの薄型のクラシックなモデルには、手巻きのムーブメントが採用されています。

部品点数も少なくなるので、オーバーホールにて、手巻きのほうが価格が安いのはこのためです。

メリットをまとめると
・頻繁に時計をいじれる
・ムーブメントが小型化される
・衝撃に強い
・オーバーホール代が安い

こんな感じです。腕時計の本体を薄くできる分、ドレスウォッチが多いのも、手巻き式の特徴です。

個人的な体感ですが、自動車でマニュアル車が好きな方は絶対手巻きが気に入ると思います。

おすすめしたいモデル

現在、多くの高級機械式腕時計を出しているブランドの多くが自動巻きを採用していますが、手巻きのモデルも数多く存在します。対比で言うと、7:3くらいだと思います。それでは紹介しましょう。

パネライ ルミノール 8デイズ


その名の通り、ゼンマイをフルに巻いていれば、8日間持つルミノール8デイズ。パワフルな手巻き式時計だと言えます。

通常のものはだいたい40時間くらいのものが多いので、毎地に使おうと思っているなら、24時間ごとに巻かないと、時間がくるってしまいます。

8日間あれば、月に4,5回巻けば十分です。これくらいの頻度ならめんどくさがり屋でも使っていけるかも?

ジャガールクルト レベルソ


数あるウォッチメーカーでも技術力はぴか一のジャガールクルト。その中でも最も人気が高いモデルがこのレベルソです。

四角い特徴的なケース、なんと反転させることができます。反転時には、文字盤を保護し、破損から守ります。

このレベルソ、2016年にようやく自動巻きのモデルが登場しました。誕生から80年近く経ってからです。

おそらく、ジャガールクルトの社内でも自動巻き化には様々な反発があったものと思われます。ルクルトの技術的には、半世紀前でも可能だったと思います。

やはりクラシックなフラッグシップということで、伝統を重んじるブランドとしては思うところがあったようです。

自動巻きは便利ですが、100年近い歴史を感じ取ることができるのはやはり、手巻きのレベルソだと思います。リューズを巻いたり、反転させたり、いじるのが本当に楽しい一本だと思います。

ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー


セレブ界でも着用率の高い、ヴァシュロンコンスタンタンのパトリモニー。薄型のクラシックなラウンド型ウォッチです。

白文字盤で、シンプルなバーインデックスに針は時針と分針のみ。もちろん黒革ベルトですよね。

これほどフォーマルな場が似合う腕時計は、世界中探してもどこにもないでしょう。織田裕二さんの弁護士ドラマでも着用されているモデルです。

ノモス タンジェント


ドイツのウォッチメーカー、ノモス。ドイツで有名なデザイナースクール、バウハウスの哲学を落とし込んだコレクションは、シンプルな機能美を表現します。

ブランド創設時に発表したこの『タンジェント』は自動巻きなどバリエーションを増やしつつ、現在でもブランドのフラッグシップとなっています。

サイズはモデルによってありますが、38mmと35mmがメインです。


シンプルな機能美とケースの仕上げの良さを感じたいなら、35mmの少し小ぶりなサイズをおすすめします。小さくても、視認性の良さに驚くはずです。

手巻き腕時計のメリットまとめ


手巻き式時計のメリットを解説してきました。手巻きの歴史は懐中時計や卓上時計ができたころまでさかのぼります。

マニュアルのいいところは、やはり頻繁に愛機に触れるということです。永年触れることで、さらに愛着がわいてきますし、その時計の個性や癖がわかるようになるんじゃないでしょうか?

毎日リューズを巻く時間をつくる。素敵な時間になると思います。

めんどくさいと思わずに、一度試してみることをおすすめします。