買わないほうがいい腕時計|メンテナンス、見た目、買取価格から考察

スポンサーリンク
高級腕時計

※当ブログではリンク先にプロモーションを含むことがあります。

男の唯一の装飾品である腕時計。高い安いに関わらず、やはり気に入ったものを着けたいですよね。しかし、中には購入後に大変な思いや嫌な思いをしてっしまうものもあるようです。この記事では、こんなはずじゃなかったと思わずにすむように、後悔しない時計選びを手助けできればと思います。

買わないほうがいい腕時計って?

1人の時計好きとして、基本的にはそんな腕時計なんか存在しないと思っています。

しかし、購入後に高額なメンテナンス代に苦しめられたり、重すぎたり、自分ではカッコいいと思っているものが、自身の服装から浮きまくっていたりすることはあります。

また、高級腕時計となってくると、手放す際にブランドによっては買取価格がかなりひくくなってしまうものもあります。

一生使うなら問題ありませんが、新しいモデルが欲しくなってしまうのはしかたありません。そんなときに嫌な思いをするのは・・・ですよね。

また、腕時計のなかには故障しやすいものもあるので、普段使いにガンガン使うことを考えているなら頑丈で防水性の高いモデルのほうが安心して使えます。

買わないほうがいい、というよりも各ブランドの特徴や弱い部分を紹介していきたいと思います。

買わないほうがいい腕時計 高額なオーバーホール

機械式腕時計となると、車と同じで定期的にオーバーホールをしないといけません。オーバーホールとは時計を分解して洗浄し、組みなおして油をさし、また使えるように調整を施すことです。

オーバーホールを怠ると、時間が狂ったり動かなくなるだけでなく、内部の部品が壊れ、大きな修理費用がかかることがあります。

この項目ではオーバーホールが高額な腕時計ブランドを見ていきましょう。

買わないほうがいい腕時計①パテック・フィリップ

世界一の腕時計ブランド、パテック・フィリップ。世界中のVIPから寵愛を受け、ハリウッドスターから日本の芸能人、大企業の社長など、およそその道の成功者なら必ず手に入れたくなる時計ブランドです。

ドレスウォッチのラインナップが多く、シンプルな機構のモデルも多いパテック・フィリップですが、どのモデルでもオーバーホールは高額です。

最も安いシンプルな手巻きの腕時計でも121,000円からです。もちろんこれだけで済むケースはまれだと思います。

また、よくある落とし穴なんですが、現行のパテック・フィリップの腕時計は300万円以上からのラインナップになりますが、中古品の少し古いモデルならば100万円付近で購入できる個体もありまして、これに飛びつくと火傷をすることがあります、

パテック・フィリップは古いモデルは全てスイスの本社に送ってからオーバーホールになるんですが、これが高いんです。古いモデルだと交換部品も多くあるでしょうから、オーバーホール代金がうん十万になることもざらだとか。

パテックフィリップのオーバーホール費用例を紹介|購入前に見て。
世界最高の腕時計メーカー、パテック・フィリップ。腕時計好きなら誰もが憧れるブランドですが、維持していくのにもそれなりにお金がかかることをご存知ですか?この記事ではパテック・フィリップのオーバーホールを3ケース紹介します。

しかもオーバーホールのキャンセルには17600円のキャンセル料がかかります。

そのため、中古品のパテック・フィリップを買うときには高額なオーバーホール料を覚悟しておいた方がいいでしょう。

買わないほうがいい腕時計②ロジェ・デュ・ブイ

数千万円以上のモデルも多いロジェデュブイ。もちろんオーバーホール料金も高額です。

ロジェのHPを見てみると、スイスフランで料金が示してあります。

シンプル: 970 CHF

スモールコンプリケーション: 1620 CHF

コンプリケーション : 3130 CHF

現在のスイスフランはだいたい1スイスフランで125円。つまりシンプルモデルで121,250円という計算になります。コンプリケーションモデルでは約40万円です。もちろん部品交換があればさらに費用がかさみます。

およそ一般の方が手を出す時計ブランドではないと思います。また、中古なら100万円台で購入できるエクスカリバーの防水性能が30m防水という点も気になります。

買わないほうがいい腕時計③オメガ

オメガは日本人にもロレックスと並ぶ人気がある時計ブランドです。

しかし、気を付けたいのが中古品のモデル。特に人気の高いスピードマスターなどはモデルによっては20万円以下でありますが、オーバーホールされていない現状渡しの個体は注意した方がいいかもしれません。

オメガのクロノグラフのオーバーホール料金は機械式のモデルで85,800円です。もちろんこれは基本料金なので、交換部品代が入ればへたすると時計の購入代金と変わらないくらいになってしまいます。

オメガの時計を買うなら、安いからと言って古い中古品に飛びつくよりも、オーバーホールまでの期間が長いコーアクシャルムーブメント搭載モデルを購入することがおすすめです。(もちろん古いモデルが気に入ったならOKだと思います)

買わないほうがいい腕時計④タグホイヤー

タグホイヤーは昔から日本人に人気の高級腕時計です。中古品も多く出回ってますし、並行店で購入すればだいぶ安く購入できます。

しかし、メンテナンス、オーバーホールは正規店での購入でないと不利になってしまいます。正規店でタグホイヤーを購入すると「エドワードクラブ」に入会でき、メンテ代が安くなるのですが、中古品や並行品ではこれに入れません。これを業界用語で並行差別と言います。

以下の表のように、エドワードクラブ会員であるかどうかでかなりメンテ代金が変わってきます。

未加入/エドワードクラブ会員です。

駆動方式金額
クォーツ(3針)41,250円/27,500円
クォーツ(クロノグラフ)57,750円/38,500円
機械式(3針)57,750円/38,500円
機械式(クロノグラフ)74,250円/49,500円
Bコレクション:クォーツ(3針)41,250円/27,500円
Bコレクション:クォーツ(クロノグラフ)59,400円/39,600円
Bコレクション:機械式(3針)59,400円/39,600円
Bコレクション:機械式(クロノグラフ)75,900円/56,160円
Cコレクション:3針72,600円/48,400円
Cコレクション:クロノグラフ94,050円/62,700円
Dコレクション全て94,050円/62,700円

※Bコレクション・・・カレラ,モナコ,モンツァ,オータヴィア
※Cコレクション・・・グランドカレラ
※Dコレクション・・・キャリバー36,モナコ24

タグホイヤーは機械式だけでなく、クォーツ式のモデルも充実していますが、クォーツクロノグラフでも57,750円のオーバーホール代金がかかります。永く使っていくことを考えると、正規店で購入する方がいいかもしれません。

買わないほうがいい腕時計⑤ブライトリング

ブライトリングもタグホイヤーと同様に並行差別をするブランドです。しかもタグホイヤーよりも露骨です。タグホイヤーはエドワードクラブ会員になることでオーバーホール代金がやく35パーセント引きになりますが、ブライトリングは50パーセントです。

正規店で買ってないものはオーバーホール、メンテナンス代が倍になる計算です。まさにえげつない。

画像のような自社製ムーブメント搭載モデルともなると、125,000円と62,500円の差です。

しかも生産終了モデルのパーツ保有は約10年とのことなので、古いモデルになればなるほど部品交換の際は高額になってきます。

オーバーホール料金を抑えるには?

上記のブランドでは、中古品を購入することで高額なオーバーホール料金になってしまうと書きましたが、これはメーカーにオーバーホールをお願いした場合です。

もちろん完璧な状態を望むならメーカーに出すべきです。

しかし、単にメンテナンスとしてオーバーホールを出す、今の状態をなるべく保持したまま使いたいならオーバーホール・修理専門の会社にお願いするのも手です。

部品の交換や大きな修理出ない限り、メーカーの半分くらいの金額に収まると思います。

中古品で出回っているオーバーホール済の腕時計のほとんどは、提携している修理業者で行ってますし、ロレックスや有名どころの腕時計なら部品も市場に豊富に出回ってるので交換部品には困りません。



おすすめの修理業者ですが、ウォッチカンパニーが最もおすすめです。修理技師も自社の社員なので、安心して任せることができますし、年間の修理本数が多い点も信頼できます。

記事にしてるので、ぜひ見てみてください。

また、なかなか修理に出せないような古いモデルやヴィンテージと言われる年代物の腕時計のオーバーホールにはオロロジャイオがおすすめです。

修理期間が他の業者に比べるとかかってしまいますが、ヴィンテージウォッチ修理専門の時計技師さんも在籍してます。

修理業者のHPに行けばこれまでの修理実績例が載ってることが多いので、欲しい腕時計のブランドの実績があるか見てみるといいと思います。

買わないほうがいい腕時計 見た目がヤバい編

全ての腕時計にはデザイナーがいます。派手なデザイン、素朴で飽きの来ないデザイン、実用性の高いデザイン、など使う人のことを考えて本気で売りたい!と思いながら仕事されてると思います。

使う人、ようはターゲットを考えてデザインしていると思うので、中には普通の服装には合わないものもあります。

これはちょっと一般人には難しいなと思うものを紹介していきます。

買わないほうがいい腕時計⑥グッチ

世界でも最も有名な部類に入るファッションブランドがグッチ(GUCCI)です。イタリアで創業し1921年から現代まで続くブランドの元祖とまで言われるブランドです。

ちなみに創始者はグッチオ・グッチ(Guccio Gucci)です。むちゃくちゃグッチなお名前。

もはや知らない人はいないくらいの名門ブランドですが、腕時計についてはあまり力を入れていません。デザインはグッチが、時計の中身は他のメーカーのムーブメントが入っています。

まあ、そこまで時計にこだわりがなければデザインさえよければOKだと思うんですが、デザインがヤバいんですよ。

まずはこれです。グリップウォッチ。窓から見える目盛りで時間がわかります。発売当初は、「グッチはついにダサい時計選手権をねらうつもりか?」とTwitter内をざわめかせました。

似合う服装がかなり限定されそうです。すごくオシャレでイタリアのリゾートにいそうな方なら着けこなせるかもしれません。

ちなみにこのモデルを俳優の菅田将暉さんがバラエティ番組で着けてましたが、すごくカッコ良かったです。着ける人を選ぶデザインですね。

お次はグッチのダイバーズウォッチ、グッチ ダイヴです。防水性能は200mとそこそこ。まあ、ダイバーズと言えなくもないでしょう。

まずは有名ブランドのダイバーズウォッチをまねたようなデザイン。しかも蛇や蜂などやたら爬虫類や虫を足したがります。

極めつけは無理やり挿しこまれたグッチカラーの赤と緑。もう完全にダサいです。これで定価が20万円とかないと思います。しかもケースサイズが45mmとデカいんですよね。パネライよりでかいですよ。

パネライはデカくてシンプルだからカッコいいんです。

完全にクリスマスツリーです。この腕時計を手に入れれば毎日がクリスマスイブになります。

サンタクロース専用の腕時計なんだと思います。よく見るとリューズも緑色!!

もちろん扱いにくいモデルばかりではありません。タイムレスなど普遍的でシンプルなモデルは落ち着いたデザインながら、適度にグッチのエッセンスが入っており、十分に購入を検討するに値する腕時計だと思います。

ちなみにヤフー検索で「グッチ 時計」と入力すると必ず「グッチ 時計 ダサい」が上位で候補が出てきます。やっぱりみんな気になるところでしょう。一般人には攻めすぎなんですよグッチは。

グッチの腕時計って恥ずかしい?辛口で本当のこと言います。
グッチは世界的に有名なファッションブランドです。洋服や香水は有名ですが、実は腕時計もあるんですよね。これがしばしばネット上で議論の的になります。いい歳になってグッチって恥ずかしい?今回はこれを深堀していきましょう。

このブログでもこんな感じの記事を過去に書きましたが、常にアクセスを多く集めてる記事になってます。

ここまでかなり悪く書いてしまいましたが、中には良い感じのモデルもあります。せっかく世界のグッチなので、ご自身の服装に合ったモデルを選びたいところです。センスが試されますね。

買わないほうがいい腕時計⑦ディーゼル

イタリアのファッションブランドであるディーゼル。メインはメンズ物のデニムなんかだと思いますが、腕時計もけっこうまえから出してます。

これがけっこう曲者で、個人的にはかなりダサいと思ってます。

もっとも代表的なものが、戦闘機の操縦席に並ぶ計器類からインスパイアされた"チーフ" シリーズ。この3時位置にある爪はなんなんでしょう?時間をみるのに邪魔になりそうです。

なんか服にひっかけてやぶれそう。パネライ並みのデカさなんで。

しかもしかもなんですが、セール時期になるとたたき売りされるモデルなんです。だいたい50%オフで売られ、ずっと在庫が残ってることが多いです。

ディーゼルの洋服は男らしくて若いころはよく買ってましたが、腕時計だけはいまだに好きになれません。ディーゼルの洋服に真っ黒のG-SHOCKのほうが絶対カッコよく決まると思います。

買わないほうがいい腕時計 絶望の買取価格

高級腕時計となると、やっぱり気になるのが売るときの買取価格です。

最初は「一生ものだ!」という思いで購入しても、一度高級腕時計を手にして時計愛に目覚める人も多いのは事実です。資産にもなりますしね。

何十年も使える腕時計こそ、売却するときの価値は知っておきたいところ。

ロレックスなんかは20年前に中古で購入したモデルが、購入価格の3倍4倍で売れてしまうこともあるわけです。

人気が高い=買取価格が高い

人気が低い=買取価格が低い

こういう風に考えていただいてOKです。

買わないほうがいい腕時計⑧フランクミュラー

一時期は多くの芸能人がこぞって愛用しており、「フランク三浦」なる安価なオマージュォッチもかなりの知名度を獲得しておりましたフランクミュラーです。

特徴的な流線形のトノー型ケースですごくおしゃれなブランドで、クレイジーアワーズやシークレットアワーズなど、複雑系のモデルもあります。

現在でも人気があるブランドですが、買取価格はかなり渋いブランドです。

また、正規店と並行輸入店、中古品の購入では販売価格に大きな差が出てきます。

フランクミュラーの人気モデルで、フランクミュラーを想像した時にまず思い浮かぶカサブランカ5850CASAは、正規店で新品が120万円、並行輸入品が60万円ほどになります。

おおよそ半額ですね。

なら並行輸入店で購入すれば、と考えるのが普通ですが、並行輸入店、中古品の購入では修理の際の扱いに大きな差が出てきます。

まず、正規店で購入しないと「正規品以外の個体は正規メンテナンスを一切受け付けません」「正規品以外の修理については購入店にお問合せ下さい」とフランクミュラーは明言しています。

修理、オーバーホールをやってくれないんですよ。

5850CASAの中古品の最安値は40万円ほど。正規店で購入すれば、120万円で買って売るときは40万円くらいになるわけです。3分の1ですね。

だいたい3分の1ですね。一生ものとして購入するならいいと思いますが、売却して次の時計に乗り換えするなら買うことはおすすめしないブランドです。

買わないほうがいい腕時計⑨ルイ・ヴィトン

革製品で有名なルイヴィトン。私も社会人になってからお財布はルイヴィトン以外使ったことがありません。

そんなルイヴィトンの腕時計といえば”タンブール”ですが、購入してから売却する際は半額以下くらいになります。

また、どのモデルもザ・ルイヴィトンなので、服装も気を抜けないところ。ブランドの価値は計り知れないルイヴィトンですが、腕時計単体で言うとそれほど人気もありません。よっぽどルイヴィトンが好き!!という方以外にはおすすめできない腕時計です。

買わないほうがいい腕時計⑩ブルガリ

ブルガリは、ギリシャ系イタリア人のソティリオ・ブルガリが1884年に、イタリアのローマに創業した高級宝飾品ブランドです。

腕時計の製造は1977年からなので、わりと最近の話です。

アイコン的な存在である”ブルガリブルガリ”、八角形とラウンドが融合した幾何学的デザインが特徴の”ブルガリ オクト”など優秀なモデルがいくつかあります。

しかし、買取価格はあまり期待できません。ブルガリも半額以下です。

もちろん箱や保証書、取説など完璧な状態での話です。

買取価格の高いブランドは?

買取価格で最も最高なのは、やはりロレックスです。人気が高すぎて、正規店で購入すれば倍以上で並行店が買い取ってくれるモデルがわんさかあります。

並行店でプレミア価格で購入したとしても、後々損することはあまりないと思います。

せっかく高級な腕時計を買うのに、買取のことを考えるのはおもしろくありませんが、後々のことを考えるとロレックス、という人は多いと思います。

買わないほうがいい時計まとめ!!

買わないほうがいい!!というよりも、買うのに勇気がいる腕時計を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

今回は、修理費用、見た目、買取価格でみてきましたが、もちろん気に入ったモデルならいいかと思います。その代わり、ある程度ずっと付き合ってく覚悟は必要です。

希望のモデルのことをよく調べられて、5年後、10年後とどんなふうに付き合ってくかを考えて見るのも楽しい時間です。