腕時計の傷、どんなに高級なものでも使用頻度が多いとどうしてもついてしまうものです。
この記事で時計に傷が入る行動パターンを知ることにより、日常の何気ない動作に気を付けてもらうことで、時計を大事に扱う、傷を回避することに繋がればと考えます。
時計に傷が入るパターン
日常的に腕時計を着けていると、当たり前ですが傷が入ります。私も腕時計を仕事でも休日でも必ずつけるので、いつも着けている腕時計は傷だらけです。
ただし、大きな傷や凹み、欠けにならなければ磨けばきれいになりますし、オーバーホールの際に研磨もしてもらえば新品のようになります。
普段の生活傷はしかたないですが、強くぶつけたりすることは避けたいですね。
私が15年以上腕時計を着けてきた中で、日常的に行う動作で時計に傷が入ってしまったパターンを紹介します。
①上着のポケットに手を突っ込む
寒い時期によくやってしまいますが、誰でもポケットに手を突っ込んでしまうことはあると思います。
この際に気を付けたいのが、ジッパー付きのポケットがついた上着です。
ジッパー付きのジャケットは多く、ものを落とす心配もありませんが、腕時計を着けた状態で手を出し入れするとジッパーで擦れて無数の傷が付きます。
まさに傷の製造工場。ちなみに私はボタン式のポケットの上着を冬は着るようにしています。
②カバンに手を突っ込む
これもやりがちです。カバンの開口部はジッパー式が多いですし、中にもチャックが付いているものも多いです。
小さいものを手探りで探せばかなりの確率で傷が付くでしょう。
カバンからものを取り出すときは、腕時計を着けていないほうの手でおこないましょう。カバン内の整理も大切です。
③自販機の取り出し口
右利きの人は右手で小銭を入れ、ボタンを押し、左手で飲料水を取ることが多いと思います。
左手に腕時計をしていれば、狭い取り出し口なので、かならずぶつけます。気を付けてもベルトなどを擦るでしょう。
取り出すのも着けていないほうの手で取りましょう。
④細い通路でぶつける
これは細いトンネルなどではありません。例えば、机の多いオフィスなんかは人が通れる部分は狭いですよね。
経験ある人は多いと思いますが、狭いところを通るときに机の角や机上の棚なんかにガツンとぶつけてしまうのはよくあることです。
狭い通路を通るときは腕時計をぶつけないように気を配りましょう。
⑤子供と遊んでぶつける
子供さんをお持ちの方ならわかると思います。抱っこしてもズボンについているボタンや金具なんかもカチャカチャと当たりますよね。
遊具で一緒に遊んでいるときなんかも腕時計をぶつけることはあります。
思いっきり子供と遊ぶときは腕時計は外しておきましょう。
⑥ラケットスポーツでぶつける
私も趣味でバドミントンをしますが、ラケットスポーツは腕時計にとって危険がいっぱいです。私の愛機にもラケットで付いた深い傷があります。
ラケットを思いっきり振った際に時計に当たると研磨でも取り切れない傷が付いたり、ガラス風防が欠けたりする可能性があります。
基本的にどんなスポーツでも高級な腕時計は外したほうが無難です。
⑦プールで、ダイビングで擦る
プールやダイビングの際にも腕時計を着ける人は多いと思います。近年ダイバーズウォッチの人気もありますし、水中で使えるほどの防水性能をもったモデルは多いです。
しかし、プールはコンクリート。ダイビングの際は多くの岩場があれば、すこし時計を擦っただけで大ダメージです。
『傷も大事な思い出』みたいな考えがなければ、浸水の危険も考えて水中で使うことは避けるべきです。
⑧アクセサリーの着用
腕時計とブレスレットなどのアクセサリーを重ね付けするオシャレさんもいます。
私も若いころはクロムハーツなどのシルバーアクセが大好きでしたし、腕時計と重ね付けもしていました。
バングルなどの可変しないアクセサリーは、左手ならリューズに当たるくらいなのでそれほど傷はつきませんが、チェーン系のブレスレットや、金具が付いたものは経験上、かなり傷が付きます。
アクセサリーと腕時計を重ね付けする時は、よく考えてからにしましょう。
⑨重いものを持って擦る
重いカバンや、ものが多く入った箱などを持ち運ぶときは、底から抱えるように持つと思います。この時、荷物にベルトが当たります。
強い力で時計と荷物が擦れるので、傷が入りそうなのは容易に想像が付きますね。
重いものは腕時計を外すようにしましょう。
傷を消すのはプロに任せた方がいい!?
腕時計の傷はピカールなどの研磨剤で消すことはできますが、ハッキリ言っておすすめしません。
それはなぜか??
それは腕時計の仕上げには様々な手法の研磨が施されているからです。
大きく分けて2種類。鏡のように仕上げられているのが『鏡面仕上げ』。ざらざらとした仕上げは『サテン仕上げ』です。
例えばロレックスの腕時計には、ベゼル、ブレスレットの中間と側面、ケースサイド、リューズなどに『鏡面仕上げ』が。ケース正面やブレスレットの外側などに『サテン仕上げ』が施されています。
本来の腕時計の姿を保ちたいなら、自分でするよりはプロに任せた方が無難でしょう。
どうせ研磨をするならオーバーホールとセットがおすすめです。
まとめ
腕時計に傷が入るパターンをご紹介しました。
読者様ご自身の経験はどうでしょうか?時計の傷も思い出にはなりますが、できれば付かないほうがいいですよね。
今回の事例を少し頭の片隅に置いておいてもらって、いつもの行動に少し気を使ってみてください。
大きな傷が付くのを回避できるかもしれません。