おしゃれでシンプルなメンズ腕時計ブランドを紹介します。安いカジュアルなブランドと高価格な高級ブランド、2つのテーマに分けて見ていきましょう。
【安いカジュアル】シンプルなメンズ腕時計ブランド
カジュアルな腕時計ブランドの中には、シンプルなデザインの腕時計を扱うところが多いです。また、カジュアルブランドの腕時計には基本的にクォーツ式のムーブメント(電池で動く)が搭載されていることがほとんどで、精度の面や手軽さでは機械式の高級腕時計よりもメリットがあります。
デザインもシンプル、機能もシンプルな腕時計を探しているなら、カジュアルブランドの中から探すことをお勧めします。
MVMT(エムブイエムティー)
アメリカ、ロサンゼルスで誕生したMVMTはカジュアル時計ブランドとして、確固たる地位を築き始めています。ブランドコンセプトは「大金を使わずにファッションを楽しむこと」とあるように、価格帯も2万円前後となっており、大金をかけなくともファッションとして腕時計を楽しむことができるブランドです。
デザインは非常にシンプルで、初期からのラインナップにあるCHRONO(クロノ)やREVOLVER(リボルバー)は、文字盤にブランドロゴしかなく、シンプルなデザインの腕時計が欲しい!!という人々から多くの支持を受けました。
日本での取り扱いも増え、最近では百貨店の時計売り場にも必ず置いてあります。
また、内蔵されているムーブメントも日本製(MIYOTA製)のクォーツ式なので、手軽に長く使うことができます。
MVMTの人気シリーズ
人気シリーズのVOYAGER(ヴォイジャー)。人気俳優の横浜流星さんがドラマ「初めて恋をした日に読む物語」で着用し、話題となったモデルです。
左端の真っ黒のモデルが、横浜流星さんが着けたモデルです。2つのタイムゾーン(時間帯)を表示でき、世界を旅する航海者を想定してデザインされています。
サイズは40mmとミディアムサイズと言われるサイズ感。カラーバリエーションも豊富です。文字盤にはMVMTのブランド名のみ。2タイムゾーンを表示できる腕時計としては最もシンプルなデザインだと思います。
どこかアンティーク、ヴィンテージの雰囲気を思わせるREVOLVER(リボルバー)。丸っこいラグ(ベルトを装着する部分)は他のブランドにはない懐かしさがあります。
昨今ヴィンテージウォッチの人気もあり、ヴィンテージ顔のフェイスの腕時計が流行しています。丸っこい風防も素晴らしい出来で、周りの人からみてもオシャレに見える一本です。
ヴィンテージウォッチが世界的に人気なのは、意外と使う場面を選ばず、万能に活躍してくれるから。このMVMTのリボルバーも、もちろん使うシーンを選ばずに活躍してくれること間違いありません。
MVMTをメジャーなブランドに押し上げたモデルであるCHRONO(クロノ)。サイズは大き目の45mmと40mmというラインナップです。
メディア出演も多いモデルで、最近では人気若手俳優の中川大志さんがドラマで着用しました。MVMTの広告塔を担う人気モデルと言えるでしょう。
文字盤のインデックスが、ロゴのみと極端にシンプルに仕上げられているため、クロノグラフとしてきっちり時間を計りたい人には、向きませんが、ファッションとしてクロノグラフの腕時計を取り入れたい人には良いモデルだと思います。
D1 MILANO(ディーワンミラノ)
価格を抑えたラグジュアリースポーツウォッチをうたう、イタリア生まれのD1 MILANO(ディーワンミラノ)。八角形のフェイス、エッジの効いたブレスレットと超高級機械式腕時計を思わせるスタイル。
ロイヤルオークの20分の1の価格ながら、ディテールへのこだわりやマテリアルの質感、仕上げ処理に至るまで、高級腕時計のそれと変わらない見事な仕上がりです。
また、メタルブレスレットのモデルは4万円台~、ポリカーボネートのモデルは2万円台~と価格設定は魅力的です。
D1 MILANOの人気シリーズ
D1ミラノの中核を担うモデル。基本的なモデルは40mm、黒文字盤ですが、いくつかのカラーバリエーションの他、38mmサイズの薄型モデルもあります。また、ポリカーボネート素材を使用したモデルは19000円+TAXとお手頃な価格で楽しむことができます。
内蔵ムーブメントは日本製のクォーツ式です。
文字盤がスケルトン仕様になっており、内部の日本製の機械構造が楽しめるモデル。サイズは41.5mmと少し大き目で満足感もあります。
価格は70000円強とはりますが、これだけ豪華な仕様であれば納得だと思います。
D1 ミラノにはクロノグラフや24時間針を備えた多機能モデルもあります。特徴的なクロノグラフは瞬く間に人気モデルとなり、右の24時間表示機能を搭載したリネア 12は、ケースとブレスレットに軽量なチタン素材を使用し、内部ムーブメントは多機能機械式であるSEIKO NH39を搭載した挑戦的なモデルとなっています。
D1 ミラノは今後ブランド戦略として、高級路線に載せて来るでしょう。コスパの良い今のうちに購入することをお勧めします。
PICTO(ピクト)
シンプルながらも革新的なデザインの時間表示で人気なのがPICTOです。ピクトはその名の通り、丸と棒から生まれる、情報や注意を示すために使われる視覚記号のピクトグラムからインスピレーションを得て生まれました。
丸で時間を、針で分を表示してくれます。デザインは本当にシンプルで、数多くある腕時計の中でもトップクラスにシンプルなデザインと言えるでしょう。
PICTOの人気シリーズ
PICTOの腕時計はデザインは一種類。あとは40mmのメンズモデルと30mmのレディースモデルがあり、ケースと文字盤カラーにいくつかバリエーションがあります。
明るい色から、オールブラックのシックなカラーリングまで揃っています。
シンプルで非常に合わせやすいので、プレゼントとしても喜ばれるかもしれません。もちろんペアで合わせても素敵です。
ピクトにはテーブルクロックもあり、こちらがなかなか人気があるようです。サイズは45mmと少し大きい腕時計くらいしかありませんが、オフィスのテーブルの隅に置いておくにはちょうどいいサイズ。価格も1万円以下と手軽にオフィス環境をオシャレにできます。
UNIFORM WARES(ユニフォームウェアーズ)
文字盤には文字はありません。ブランド化に固執せず、知的なデザインを通し、個性を表現する腕時計造りをおこなっているUNIFORM WARES。製造はスイスでおこなっており、モダンで洗練されたクリーンな腕時計を作っています。
価格帯は5万円~10万円と少し高めですが、高品質なスイスメイドの仕上がりは一見の価値ありです。
UNIFORM WARESの人気シリーズ
ユニホームウェアーズは主に2シリーズを軸に、商品展開しています。まず、ユニフォームウェアーズらしいのがこのM-LINE。ラグのないモダンなデザインが特徴的です。
内部のムーブメントはスイス製ETA社の高性能ムーブメント プレシードライブが搭載され、イタリア製のストラップ、仕上げはスイスメイドと、時計好きにも納得の仕上がりは見逃せません。
特にM-LINEのクロノグラフは人気が高く、お店に入荷してもすぐに売れてしまいます。ラグのないケースにクロノグラフ、というのは実はなかなかないデザインです。こまめに公式サイトを覗いてみてください。
基本モデルとなるのがC-LINEです。ロレックスのオイスター、パテックのカラトラバを連想するスイス伝統的なケース形状に、日本人の腕にも合うクラシックな36mm、40mmというサイズ展開です。
日本のドラマでも使われることが多く、最近では田中圭さんが左の黒文字盤のモデルをドラマで着用していました。詳細は公式サイトから見れます。
価格が少し高い分、上質な仕上がりは、身に着けるものにこだわりのある方でもきっと満足できる品質のブランドだと思います。
腕時計にブランド的価値や、数十万円以上の大金を使う理由を見いだせない方にはシンプルで最高の相棒になるんじゃないでしょうか?
TIMEX(タイメックス)
アメリカの国民的時計ブランドであるTIMEX。伝統的に大統領もつかう時計ブランドで、販売本数からアメリカ国民の3人に1人は持っていると言われています。価格帯も安いシリーズが多く、樹脂製のケースのものなら1万円以下からオシャレなモデルが楽しめます。
また、軍用の時計も古くから製造してきたメーカーであり、歴史を感じながらリーズナブルにミリタリーウォッチを選ぶこともできます。
TIMEXの人気シリーズ
アメリカ軍の依頼で造られたのがこのキャンパーです。元々は樹脂製のケースに電池交換ができない仕様、つまり「使い捨て」の形で造られました。激しい戦闘があれば、時計の電池を替える前に時計本体が壊れてしまうことが多かったのでしょうか?
一般向けに販売されだしてからは、もちろん電池交換可能な仕様になっているのでご安心を。最新のモデルではケースにレジンを使用し、ストラップは主にナイロンのものが合わせられています。
軽量で疲れ知らず。そしてオシャレ。さらに安い!(1万円以下)という3拍子揃ったモデルです。定期的に限定モデルが出たりするので、それを狙うのも良いかもしれません。
【高級】シンプルなメンズ腕時計ブランド
高級ブランドの腕時計は複雑系ばかりだとは限りません。もちろん複雑な機構や贅沢にも凝った文字盤の腕時計は魅力的かもしれませんが、シンプルなものほど、素材や職人の手仕上げの差が出てきます。
ここではシンプルなデザインながらも、多くの時計好きの支持を集めるブランドを集めました。
H・MOSER & Cie(ハインリヒ・モーザー)
スイス、シャフハウゼンに本拠地を置くH・モーザー。高級機械式腕時計の設計・製造を専門とし、時計のムーブメントをひげゼンマイを含めて完全に自社で製造できるマニュファクチュールです。
三針やスモールセコンドのシンプルな腕時計が有名ですが、パーペチュアル・カレンダー、フライング・トゥールビヨン、ミニッツ・リピーターといったコンプリケーション時計も揃えています。
スイス製の部品が60%以上であれば、文字盤に「SWISS MADE」を表記でき、ロレックスなど主要なスイス時計メーカーのほとんどはこれを文字盤に表記していますが、これすらも排除するほどの徹底的なシンプルさをポリシーとしています。
H・モーザーの腕時計は見るだけで、他のブランドとは一線を画していることがわかります。まあ、見てみましょう。
H・MOSER & Cieの人気シリーズ
H・モーザーを代表するコレクションがこのエンデヴァーです。伝統的なラウンド型でゴールドを使用した豪華なケース。
一切の無駄を省いた文字盤は見るものを魅了します。ミニマルなデザインですが、これほど豪華な腕時計もありません。
モーザーのエンデバーは本当に美しい時計です。ついつい時間を忘れて見入ってしまいます。シンプルながらも起業家やエグゼクティブクラスの人に選ばれているモデルです。
H・モーザーのラグジュアリースポーツウォッチ、ストリームライナー。モーザーらしい文字盤の美しさもありますが、ステンレススチールの耐久性の高いケースに12気圧防水と日常使いから山などアクティブな場面でも使える強さを兼ね備えています。
1920年代の自動車や機関車に見られる流線形のデザインを取り入れた、H. モーザー社の特徴として知られたミニマリズムと現代的なエレガンスの融合を目指したコレクションです。スポーツモデルとは思えない美しさ。
ラグジュアリースポーツウォッチとして今後も価値を高めていくことは間違いありません。
H・モーザーのスタンダードなモデルであるパイオニア。メインはステンレススチールのケースのモデルです。耐久性も高く、サファイアクリスタルを使用した傷のつきにくい風防に12気圧の防水性能を備えています。
スーツにもスリーピースのスーツにも良く合うモデルです。
文字盤のインデックスには高性能の発光塗料であるスーパールミノヴァを採用しており、暗所での視認性も◎。あらゆるシーンに対応できるオールラウンドウォッチです。
PANERAI(パネライ)
ケース径の大きい腕時計として人気のパネライ。他ブランドでは最大サイズの44mm径が標準です。また、パネライといえばイタリアンデザインの文字盤です。シンプルで無骨なデザインは世の男性を魅了しています。
シンプルで頑丈な高級腕時計と言えばパネライで決まりでしょう。
PANERAIの人気シリーズ
パネライを代表するコレクション、ルミノール。大型のリューズガードで防水性を確保しています。様々なバリエーションがありますが、どれもシンプルなデザインで、すぐにパネライの腕時計だということがわかります。
大型のケースを採用しているため、遠目から見てもすぐにパネライだとわかります。やはりおすすめはシンプルな2針のモデルです。
パネライがイタリア海軍向けに初めて製作した腕時計がラジオミールです。このモデル名もパネライが開発した発光塗料から来ています。
1920年代にはロレックスからムーブメントの提供を受けて、イタリア海軍に納入されたれきしあるモデルです。
Junghans(ユンハンス)
ドイツの名門時計メーカーであるユンハンス。クォーツ式のモデルも数多く取り扱っており、価格帯はなかなかお手頃ながら高級感を感じられるブランドです。
中でもドイツの名門デザイン学校、バウハウス出身のマックスビル氏によってデザインされたモデルは非常に人気が高いシリーズです。
Junghansの人気シリーズ
150年以上もの歴史を誇るユンハンスの中でも最も人気の高い腕時計と言えば、このマックスビルです。
バウハウスの流れを汲み、デザインされた腕時計は余計な装飾を排除したシンプルさが身上。針の先端を少し曲げてまでも視認性の良さを確保する、その徹底的な機能主義こそがユンハンスデザインの魅力であり、すべてのシンプルウォッチのお手本のようなモデルがこのマックスビルなのです。
マックスビルはベゼルを極限まで薄くし、視認性を高めています。そのため丸みを帯びた風防を採用しています。
ドイツのデザインと言えば工業デザインです。普遍的なこのデザイン哲学を楽しむことができるのが、このフォームになります。
マックスビルの丸みを帯びたデザインに対し、このフォームはフラットな形状のデザインになります。ムーブメントもクォーツ式のものが多く、ユンハンスのデザインを手軽に楽しめるシリーズとなっています。
NOMOS(ノモス)
1990年、ドイツ東部グラスヒュッテにて、デザイナーであったローランド・シュベルトナー氏が創業したノモス グラスヒュッテ。 わずか3名の時計師たちで始まったブランドは、1992年のデビュー以来、高いデザインセンスと技術力が認められ、現在ではドイツを代表する時計メーカーのひとつとなりました。
ドイツの伝統的な工業デザインの流れを汲みながらも、高級感にあふれたコレクションは圧巻です。
NOMOSの人気シリーズ
ノモスのフラッグシップモデルであるタンジェント。バウハウス調のデザインの文字盤に、ドイツの高い品質の時計作りが融合したモデルです。
1992年に発表された初期からの人気シリーズになります。
初期から続くコレクションの一つであるテトラ。正方形に近いケースにバウハウス調のデザインが特徴的で、他のブランドとはなかなか被らないデザインも魅力的です。
また、手巻きのモデルは様々なカラーバリエーションがあり、デザイナーの遊び心が垣間見えます。
シンプルな腕時計はおしゃれに見える?
シンプルな腕時計は着けるだけでオシャレに見えます。また、シンプルな腕時計はシンプルな服装に似合うので、長い目で見れば時計を中心にコーディネートしていけば自身がオシャレになるはずです。
腕時計はよほどのこだわりがない限りそれほど多く持つことはないと思うので、シンプルな腕時計を一本持っておけば、フォーマルな場面などあらゆるシーンに対応できます。
シンプルなメンズ腕時計ブランドまとめ
流行は流行り廃りがあります。特にファッションの世界ではそれが顕著です。ある程度年齢を重ねてきた方なら、それを追いかけることがどれだけ大変な事か理解しているのではないでしょうか?
普遍的でシンプルな腕時計を選べば、流行に左右されることもありません。
ぜひシンプルながらもご自分の一本を見つけてください。