ヴィンテージロレックスの4桁モデルの高騰が止まらない現在。市場に出ているヴィンテージロレックスも製造から50年以上経っているものも増えてきました。実はヴィンテージウォッチって製造から30年以上経過したものだって知ってました?
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高齢化が進むヴィンテージロレックス
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よく売られている1965年以降に製造されたものでも50年越えです。
4桁モデルの生産終了は1988年くらいのものが多く、生産終了からすでに30年以上の月日が流れています。
いくらメジャーなものでもここまでくれば、部品の供給も心配になってきますね。
2021年現在でもロレックスのメジャーな自動巻きムーブメントであるCal.1570やCal.1530を搭載した腕時計もまだオーバーホールを受け付けてもらえるようですが、ロレックスは生産終了後30年までオーバーホールするよとアナウンスしているため、そろそろ受付終了も近いのかなと思います。※現在少しづつ再生産も行われているようです。
そうなってくると4桁のヴィンテージロレックスを所有するというのはかなりの負担になってきます。
まず、バカみたいに高い。現行品に比べれば脆い、オーバーホールの心配をしなくてはならないと3重苦です。
そこで近年、5桁のモデルの注目度がジワジワ上がっています。
特にヴィンテージとして注目されているのは、文字盤にトリチウム夜光を使用した個体です。
トリチウム夜光は4桁モデルに使用されていた夜光で、黄色く焼けていくという特徴があり、このやけがヴィンテージらしさを出すとされています。1990年代に入ってからこの灼けるという現象がおこらないルミノバ夜光に移行していきました。
次のヴィンテージロレックスはこのトリチウム夜光を使用した5桁モデルが担っていくのはあきらかです。
この記事ではトリチウム夜光を使用した5桁のスポーツロレックスを紹介していきます。
エクスプローラーⅠ Ref.14270
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相場価格:70万~
キムタクがドラマで着用したことで人気に火が付いたエクスプローラーⅠ。そのモデルがこの14270です。
前モデル、1016は30年近く製造された超ロングセールのモデルから一気に進化。文字盤は現代風なフォントを使用し、搭載ムーブメントは現在でも続く3000系のキャリバーになり、振動数、衝撃性がアップしています。
写真のようにトリチウム文字盤では、バーインデックス部が黄色くやけていき、ヴィンテージロレックスの雰囲気を十分に出してくれています。
ブレスレットも初期のものであればシングルブレスレットがあり、こちらもヴィンテージ風です。すでにトリチウム夜光とシングルブレスレットの組み合わせは高価格がつけられています。
エクスプローラーⅠはキムタク以外にもたくさんの芸能人が愛用しています。詳しくまとめているので下記の記事を見てください。
エクスプローラーⅡ Ref.16570
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購入金額:80万~
洞窟探検家のために作られたエクスプローラーⅡ。
GMT機能(24時間表示)が付いて、日付がついてと、エクワンに比べると機能的に非常に優れています。
この16570はエクスプローラーⅡの3代目にあたるモデル。このモデルも生産期間が長く、その中で多くの仕様変更がありました。
文字盤は黒と白の二種類ですが、おすすめは白文字盤。トリチウムのやけた色と明るい白文字盤の色のコントラストがなんとも美しく、ヴィンテージロレックスらしさを出してくれます。
現行も絵モデルの216570はケースサイズが42mmとかなり大きいですが、この16570は40mmとちょうどいい大きさです。
価格も今がチャンスと言えるところです。他のモデルは軒並み価格が高騰しているのに対し、この16570はまだそこまでではありません。ベゼル付きのロレックスで70万円以下のモデルは本当にこのモデルのみです。
腕時計投資にも十分なるモデルと言えるでしょう。
GMTマスターⅡ Ref.16750
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購入金額:130万~
3か国のタイムゾーンを表示できるGMTマスターⅡ。この10年ほどで価格が2倍以上も上がってしまいました。原因は現行モデルの人気と画像にあるペプシカラーと言われるモデルの復活です。
現行モデルも1.5倍ほどこの2年で価格が上がってしまいました。
20年位前に購入した人が売りに出したときの価格の高騰にびっくりするほどです。中には購入した金額の倍で取ってもらったという人もいるほど人気が上がっています。すでにちょっと高すぎるだろうという価格帯ですが。
サブマリーナーノンデイト Ref.14060
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購入金額:80万~
サブマリーナーノンデイトの2世代前のモデルになります。ケースのラグも細く、クロノメーター表記もないことからすっきりとした印象を受けるサブマリーナです。
ヴィンテージサブマリーナーといえば、ドットにフチのないものが人気ですが、トリチウムの文字盤であれば、やけたドットがいい雰囲気を出してくれます。
実はこの14060は現在買えるサブマリーナの中でも一番相場が安くなっています。
トリチウム文字盤でなくともすっきりとした印象は変わらないので、状態のいいものがあれば購入を検討したいですね。
サブマリーナーデイト Ref.16800
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購入金額:90万~
デイト付きのサブマリーナーの第二世代です。
実用性とカッコよさを兼ね備えた最高峰のダイバーズウォッチになります。
じつはこの16800にはフチなしモデルが存在します。
ヴィンテージサブマリーナといえばフチなしモデルですよね。生産初期の物しかないため、希少品になりますが、探せば140万円台から購入出来、フチなしサブとしては最も安く購入できるモデルになります。
フチなし、やっぱり憧れますよね。
狙うなら5桁モデルだ!
いかがでしたでしょうか?
やっぱりロレックスと言えば、頑丈さがウリです。ヴィンテージもいいですが、中身は現行並みの性能を持つ5桁モデルの方が実用性が高いのは間違いありません。
腕時計は使ってなんぼですから、実用性の高いものの方がいいですよね。
そして持っていれば価値が上がっていくという楽しみもあります。
すでに値上がりが激しいものもありますが、価格的に特にエクスプローラー2とサブマリーナーはおススメです。
どちらにしろセミヴィンテージも古いものには変わりないので、アフターサービスがしっかりしたお店を選びたいですね。
次世代のポストヴィンテージロレックス、ぜひ手に取って頂きたいと思います。下記はおすすめの時計店です。