肌に優しく重量も軽いチタン製の腕時計を探している人は多いはず。チタンの呼び方はブランドによって変わるので、好きなブランドでも存在を知らない人もいるかもしれません。この記事ではチタン製の腕時計をラインナップしているおすすめのブランドを高級品からリーズナブルなものまで紹介していきたいと思います。
チタン製の時計の利点
チタン製の腕時計を世界で初めて世に送り出したのは日本のシチズン。1970年に発表された「X-8クロノメーター」というモデルが世界で初めてのチタン製ウォッチです。
当時は「錆びにくい」という部分に注目されて、製品化となりました。現在では、そこに加えて、肌に優しくアレルギーを起こしにくいという点と、軽いという点がチタンを選ぶ利点になってますね。
・錆びにくい
・肌に優しい
・軽い
チタンの呼び方
1795年、プロイセン王国のマルティン・ハインリヒ・クラプロートがこの金属を「チタン」と名付けました。ギリシア神話に登場する地球最初の子、ティターンにちなんでだそうです。
また、国によっても若干発音が違うため、チタン製の腕時計を探すときには注意が必要です。
たとえば、チタン、チタニウム、チタニオという呼び方があります。この記事で紹介するブランドでは呼び方も紹介していきたいと思いますので、探す際に参考にしてください。
それではおすすめの時計ブランドを紹介していきましょう。
BREGUET/ブレゲ
フランス・パリで1775年に創業したブレゲ。コインエッジやギョーシェ彫りなど、200年以上前からある伝統の製法だけではなく、新しい技術や素材を時計造りに取り込んでいます。
ブレゲは元々、王族のために時計作りをしていたためか、腕時計ブランドの中でも特に高級なブランドです。そのため、時計ケースの素材として最も多く使われる、ステンレス製のモデルが極端に少ないのも特徴です。ステンレスの代わりにチタン。という感じですね。
ブレゲのパイロットウォッチであるタイプXXI、3810TIです。ブレゲの特徴として、クラシックなモデル以外に、スポーツを連想するようなモデルにチタンを使っています。
最近リニューアルしたマリーン、5517TIです。先代のマリーンⅡはステンレス製のケースを使用していましたが、今モデルからチタン、ホワイトゴールドのケースに変わっています。ラグジュアリースポーツウォッチを体現するモデルであり、ラバーベルトもラインナップしています。
ブレゲの腕時計はいずれも100万円を超えますが、最高級のチタンウォッチが欲しいならばブレゲは本当におすすめです。
PANERAI/パネライ
大きなフェイスに厚みのあるケース、重厚な革ベルト。パネライを表す表現として、ズシッとくるとはよく言いますが、軽量なチタン製のモデルも存在します。
パネライの最も有名な形である『ルミノール』にもチタンケースは存在します。このモデルはルミノール マリーナ 8デイズ チタニオです。重量があることが良いと思う方もいるとは思いますが、やはり四六時中身に着ける腕時計は軽量なほうが楽ですよね。
アッチャイオ(ステンレス)のモデルよりも若干黒みがかった金属色をしていることも特徴だと思います。
また、ダイバーズモデルであるサブマーシブルもチタン製のモデルがあります。このモデルはラバーベルトが標準なので、あらゆるシーンで気兼ねなく着けられるところが魅力的です。
Grand Seiko/グランドセイコー
大谷翔平選手がイメージキャラクターを務めるグランドセイコー。グランドセイコーは明るい色味のチタンを使用しています。
セイコーのブライトチタンはチタンをより加工しやすいように混ぜ物を加えたもの(チタン合金)です。純チタンの場合、粘り気が出て、研磨が非常にやりにくいようですが、ブライトチタンの場合、それが容易なようです。もちろん純チタンの特徴、軽さや硬さなどはそのままに、メンテナンスをしやすくした素材と言うわけです。
最近では、セラミックと組み合わせたスポーティなグランドセイコーも存在します。異素材を組み合わせた非常にアグレッシブなデザインで、これまでのブランドイメージを大きく変えるモデルだと思います。
HUBLOT/ウブロ
カーボンやセラミックなど、異素材を組み合わせる手法で、近未来的なデザインの腕時計を造り続けるウブロ。もちろんチタンも使用したモデルが存在します。
こちらはビッグバン ウニコ チタニウム。ウブロでも最も人気の高いビッグバン ウニコのチタン製ケースを使用したモデル。軽量さに加え、ラバーベルトを使用しており、非常にスポーティです。
ビッグバン ウニコはサイズも大きいモデルが多いですが、チタン製のモデルは軽量なので、理にかなっていると思います。
こちらはクラシック フュージョン チタニウム。クラス感を漂わせながら、ケースとベルトにはチタンが使われています。
最近ではセラミックのモデルがカラーバリエーションも多く、何かと話題になりますが、チタン製のウブロこそ、時計好きにはたまらないと思います。
TUDOR/チューダー
ロレックスの姉妹ブランドであるチューダー。
兄貴分のロレックスにはチタン製のモデルは存在しませんが、チューダーは挑戦的なブランドイメージもあり、チタン製のダイバーズウォッチが存在します。
こちらがチューダーのチタン製ウォッチである、ぺラゴスです。
ロレックスの技術で造られたチタン製のダイバーズウォッチと言うだけで興味が湧いてくるでしょ?
チューダーは価格もロレックスの約半分と、コストパフォーマンスは抜群です。ぜひ、一度手に取って見ることをおすすめします。
CITIZEN/シチズン
世界で初めてチタンを腕時計に使用したのがこのシチズンです。やく50年前からと、歴史は最も長いブランドです。シチズンのチタンはスーパーチタニウムと呼ばれます。
シチズンは高級機から安価なモデルまで様々ラインナップしていますが、多くのシリーズでチタンウォッチを展開しています。
シチズンでも最もポピュラーなシリーズと言えるのが、「アテッサ」です。こう見えて非常に多機能なモデルで、主な機能には以下のようなものがあります。
平均月差±15秒(非受信時)
駆動期間:フル充電時約10カ月間(パワーセーブ作動時)
クロノグラフ(1/20秒・60秒・60分計)
24時間表示
パーペチュアルカレンダー
パーフェックスマルチ3000
日中米欧電波受信
ワールドタイム機能(26都市)
パワーセーブ機能
受信局自動選択機能
定時受信機能
強制受信機能
衝撃検知機能
針自動補正機能
充電量表示機能
充電警告機能
過充電防止機能
サマータイム機能
フィットアジャスター
耐メタルアレルギー
耐磁一種
夜光(針・インデックス)
また、2016年に発表され世界中で話題になったエコドライブ・ワン。極限の薄さを極めたモデルです。その薄さはなんと2.98mm。
このモデルもスーパーチタニウムを使用したモデルが存在します。
HAMILTON/ハミルトン
アメリカ発の時計ブランド、ハミルトン。機械式からクォーツモデルまで幅広い範囲でレベルの高いラインナップで根強いファンが多いブランドです。
ベンチュラなど歴史の長いモデルも多く、確かな歩みを続けています。
スタンダードなミリタリーウォッチとして人気の高いハミルトン カーキフィールド。様々なバリエーションがあるコレクションですが、チタンを使用したモデルがあります。
軽量でステンレスよりも硬いチタニウムを使用したカーキフィールドは、より実用的なミリタリーウォッチと言えるでしょう。
BERING/ベーリング
Official髭男dismのボーカルである藤原聡さんが愛用していて話題になっているベーリング。チタンを使用したモデルは多めにラインナップされています。
どのモデルも薄型で軽量。普段使いには持って来いですし、価格も3万円台とリーズナブルです。現在使っている時計が肌に合わないなど、チタン製の腕時計を探している方ならとりあえずの一本でもいい選択だと思います。
CASIO/カシオ
カシオはG-SHOCKを始め様々なラインナップがありますが、おすすめしたいのはプロトレックです。登山などをライフワークにした人向けのシリーズで、チタン素材を使用したモデルがあります。
高度、気圧気温、方位を測定できるトリプルセンサーを始めとする機能を搭載し、アウトドアだけでなく普段使いにも適しています。
ケースサイズも含め、デザインも洗練されておりオフィススタイルの外しなんかにも使えて活躍する場面は多いと思います。
元々登山を目的に設計されているので、長時間の使用でも肌に優しいところもポイントです。
まとめ
チタン製の腕時計を取り扱う時計ブランドをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
チタン製の腕時計は肌にも優しく、重量も軽く、着けやすいところが魅力的です。これまで腕時計をしてこなかった方や、重い腕時計に挫折した方などにおすすめしたい素材です。