とにかくカッコイイ腕時計が欲しい。そんな基準での選び方も良いと思います。腕時計は男性に許される唯一の装飾品です。コーディネートの中では小さなものですが、その分存在感がありますし、注目されるところでもあります。自分を表現できるところなので、どうせ買うならカッコいいモデルにしましょう。
ということで、リーズナブルなものから高級なものまで、デザインがとにかく良いものを、リストショットとともに10本ほど紹介していきます。
チューダー ブラックベイ ブロンズ
ロレックスのディフュージョンブランドであるチューダー。ROLEX普及のために、リーズナブルな価格で同じ性能を、ということで英国でスタートしました。
現在では共用の部品もなく、ほぼ独立したようなブランドとなっています。
ロレックスと違い、黒塗りのケースを採用したり、素材にブロンズ(銅)を使用したりと遊び心のあるモデルがラインナップされています。
そんな中でもとにかくカッコよくて人気の高いのが、このチューダー ブラックベイ ブロンズです。
ゴールドと違い、少しくすみのある同の質感に、ヴィンテージロレックスを思わせるインデックスの文字盤が最高です。
また、ブロンズ(銅)が使用されているケースは経年変化が激しく、使っているとだんだんとくすみが出てきて、自分だけの色味になっていくところが魅力的です。
ブランドアンバサダーの元イングランド代表サッカー選手、デイビッド・ベッカムも愛用している一本。
市場価格もロレックスの半額以下と買い得感も半端じゃない一品です。
ユンハンス マックスビル クロノスコープ
ドイツのウォッチメーカーであるユンハンス。価格帯は5万円~20万円くらいで、比較的リーズナブルな予算で、本格的な機械式腕時計が楽しめるブランドです。
その中でも、ドイツの有名デザイナー、マックス・ビル氏がデザインを手がけたマックスビルは、数あるコレクションの中でも絶大な人気を誇ります。
特にデザインがカッコいいのはクロノグラフ機構を搭載した、クロノスコープです。
また、ケース形状からガラス風防にいたるまで、丸っこい形をしているところは、ミニマルなデザインとヴィンテージ感を両立させています。
フォーマルやビジネススタイル、Tシャツ姿にも良く合い、着けるシーンを選ばないところも人気の秘密です。
ロレックス サブマリーナノンデイト
ROLEXの数あるコレクションの中でも、最も普及率が高いといえば、サブマリーナでしょう。
デザインから言えば、デイト表示のないノンデイトタイプの方が、スマートですっきりとした印象があります。
ダイバーズウォッチですが、ベゼルに文字盤も黒色に統一されていて、スーツに合わせてもあまり違和感はありません。
もちろん革ジャンなどのバイカーズにも、ストリートファッションにも良く合う一本です。
フランクミュラー ヴァンガード
フランクミュラーはトノー型のケースを使用し、特徴的なフォントの数字の文字盤のドレッシーなカサブランカ、マスタースクェアなどのモデルの方が認知度は高いでしょう。
しかし、より先進的なコレクションであるヴァンガードはそれに、スポーティさを持ち合わせています。
フランクミュラーとしても、ここ数年で最も力を入れているコレクションで、バリエーションも多く、派手なデザインが多いことも特徴です。
クラシックなリストウォッチというよりも、個性を出す装飾品というイメージです。ヴァンガードをかっこよく着けこなせれば、都会的な雰囲気が出ると思います。
カルティエ サントス
世界で初めて量産された、メンズウォッチであるカルティエのサントス。ブラジル人パイロットであるサントス・デュモンの要望により、制作されたモデルです。
良いデザインは不変ですが、このサントスも100年近くデザインは変えていません。
専用の金属ベルトでも、革ベルトでも、非常にカッコよく決まる一本です。
カルティエの腕時計と言えば、ローマンインデックスに白か黒の文字盤がベースになりますが、ここ最近登場した青文字盤は、爽やかさと男らしさを兼ね備えています。
パネライ ラジオミールカリフォルニア
1930年代に考案された文字盤である、パネライのカリフォルニア文字盤。100年以上の歴史を持つ、オフィチーネ・パネライのリストウォッチの中でも最初期に考案されたデザインです。
文字盤の半分から上がローマ数字になっており、暗闇でも視認性が良いように工夫されています。
パネライ特有のラジオミールのケースに収まれば、独特のカッコよさをもつイタリアンデザインの風を吹かせてくれます。
ケースサイズは47mmと、非常に大きなサイズ感ですが、トータルデザインの良さからか、スーツに合わせてもカッコよく決まります。
ハミルトン ベンチュラ
唯一無二のデザインをもつ腕時計をあげるならば、ハミルトンのベンチュラをあげる声は多いと思います。
エッジの効いたデザインで、一度見たら忘れることはできません。
デザインのみに注目が行きがちですが、1957年に電動モーターを使い、世界で初めて電気で動く腕時計として登場したという、歴史的な背景も持ったモデルです。
現在では、機械式、クォーツ式のみのラインナップですが、価格も8万円台~と手を出しやすいところも魅力的です。
このモデルを有名にしたのは、アメリカンロックスターである、エルビス・プレスリーです。世界で最も売れたソロアーティストで、「サスピシャス・マインド」、「ラヴ・ミー・テンダー」、「監獄ロック」など、数々の名曲を遺しています。
1961年に公開された映画『ブルー・ハワイ』で主演を務めた際に、エルビスはこのベンチュラに出合い、その後も生涯愛用し続けたそうです。
ブレゲ マリーン
200年以上の歴史をもつウォッチメゾン、ブレゲ。1800年代後半に創設者がデザインした、ディテールを随所につかったコレクションの数々は美しいの一言です。
基本的にはクラシックウォッチが多いブレゲですが、近年は時代の流れか、スポーツウォッチの開発にも力を入れています。
それがこのマリーン 5517です。
ブレゲ針、数字、コインエッジなど200年前のデザインを取り入れながら、ラバーベルトの採用など、近代的な再解釈でうまくスポーツウォッチに落とし込んでいます。
先代マリーンから大きくデザインを変えてきたため、登場当初は賛否あったものの、現在では人気モデルとなっています。
残念ながら今コレクションから、ステンレススチール素材をしようしたモデルはないため、価格も高くはなっていますが、伝統あるブレゲのデザインを、スポーツウォッチで楽しめるということで、ユーザーも増えています。
ブレゲのタイムピースのメインである、クラシックなモデルは、毎日普段使いというわけにはいきませんが、スポーツウォッチはどんな服装にも合うので、これ一本であらゆるシーンをカバーすることができます。
グランドセイコー GMT
日本の最高峰ブランドであるグランドセイコー。モデルの種類もバリエーションも多く、選ぶのにもなかなか時間がかかる作業です。
グランドセイコーウォッチの評価は、基本に忠実とか、スタンダードとか、フォーマルに合うなど、どちらかというと大人しいというイメージを持たれがちです。
そこで、グランドセイコーの中でカッコいいデザインを選ぼうと思うなら、GMT機能を持つモデルがおすすめです。
多くのグランドセイコーGMTが、赤い色を挿し色に使っており、いいアクセントになっているからです。
GMT機能をもったグランドセイコーは現行品から古いものまで様々なものがあり、使用されているムーブメントもスプリングドライブ、メカニカル、クォーツとかなりバリエーションがあります。
クォーツ式のものなら価格もかなり抑えられて、手が届きやすいものもあります。
ビジネスマンたるもの、時間の把握は必須。海外のタイムゾーンも簡単に確認できるGMTモデルなら、仕事でも心強い相棒になると思います。
タグホイヤー モナコ
タグホイヤーの伝統的なレーシングウォッチであるモナコ。
正方形に近いそのデザインは、一目でタグホイヤーのモナコとわかるほどの強い個性を持っています。
おすすめしたいのは、やはりスタンダードなタイプのモナコですね。
人気俳優のスティーブ・マックィーンが、1971年に公開された映画「栄光のル・マン」で着用してから世界的に人気が上昇しました。
スティーブ・マックィーンは私物でもモナコを所有し、生涯愛用したといわれています。
特徴的なケース、紺色の文字盤に赤色がアクセントになっており、いつ見ても新鮮でカッコいいデザインだと思います。リューズの位置がケースの左側にあるところも、普通のクロノグラフとはっきりした違いを生み出しています。
まとめ
とにかくデザインがカッコいい腕時計をご紹介しました。
やはりお金を出して買う以上、カッコイイにこしたことはありませんし、良いデザインのものは何年愛用しても飽きがこないと思います。
腕時計に合わせてご自身の服装も、再検討してみるといいかもしれません。新しい自分に合えるかもしれませんよ?