最初に買った高級腕時計はタグホイヤー、そしてパネライ、それからいろいろ。アンチロレックス派だった私は心の中に若干の憧れはありつつもみんな着けてるから「ロレックスだけは買わない」と思ってましたが、30歳の時についに買ってしまいました。しかもすごくシンプルなエクスプローラー1を。その理由を述べていきたいと思います。
人と違うものを身に着けたいという心理
例えば、「これは世界に10本しかない時計だよ。」と言われると、「ちょっと欲しいかも」と思ってしまいますよね。これを心理学では「スノップ効果」と呼びます。
人と違うものが欲しいという欲求で、多くの人が簡単には手にできないようなものの需要が増し、多くの人が簡単に手に入るものの需要が減少する現象のことです。
ノースフェイスとシュプリームのコラボ商品目当てに前日から多くの人が店先に並ぶのもこの現象です。
ロレックスは確かに高額ですが、お金さえあれば誰でも手に入れられる。そういう考えがあったのか、若い時の私は「カッコいい」とは思ってましたが、みんなが持っているものにお金を出すのは、なにか気が引けて買うことができませんでした。とにかく都会の大人はみんなロレックス持ってると思ってましたから。人と同じものは嫌だと。
歳を取ると人はまるくなると言いますが、私もまるくなったということでしょうか。身体は確実にまるくなってます。
少なからずいるロレックス嫌い
大人にもアンチロレックス派は多くいます。高級腕時計が好きでも、ブライトリングやIWC、パネライ、ブレゲ、カルティエなどに走る人です。
私もタグホイヤー、パネライ、グラハム、シャネルの腕時計なんかに手を出してきましたが、ロレックス以外の高級腕時計を着けることがステータスのように感じていました。俺はみんなとはちがうんだぜ!てきな奴です。
ROLEXよりもさらに上の雲上ブランドにいくことを大人のステータスだと言うメディアもあります。
パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲ、ランゲ&ゾーネなんかはやはり手に取るとちょっとオーラが違うなとは思いますが、よほどの時計好きじゃない限り気付かれないのは寂しいんですよね。
そう思うのがまだまだ子供なのかもしれませんが。
芸能界のNON ROLEX
有名な芸能人といえば誰でもロレックスを持っているように感じますが、時計好きな方でもアンチロレックス派はいますよね。タモリさんとか、吉田鋼太郎さんとか、本田圭佑さんとか、渡辺謙さんとか、ビートルズのポールマッカートニーさんとか。
だいたいこういう方ってよりもさらに上か、本当に好きなブランドが一つだけあって、そのブランドにこだわっているとかが多いんですが、名前だけ見ると圧倒的な個性を持つ人が多いように感じませんか?
単にロレックスの時計が好みじゃないとかもあるんでしょうけど、何か理由があるような気がします。
エクワンを買ってしまった理由
一番は気に入ったからです。しかも、今までは人と違うものばかり欲してたのに、一番人が持ってそうなエクスプローラー1。なんでだろう。
思わずロレックス エクスプローラー1を買ってしまったその他の理由を箇条書きにしてみると、
買った理由
・定番はやはり良い
・数十年間も不変のデザイン(おそらく今後も変わらない)
・機械式腕時計の中では最も頑丈
・故障が少ない
・普及率が高くオーバーホールがどこでも受けられる
・リセールバリューが高い
・ステンレスのブレスレット
・傷が付きにくい(目立ちにくい)
・どこでも着けられる
・適度な地味さと高級感
・精度がよい
こんな感じです。黄色いアンダーバーを付けている項目が大きい点だと思います。
そう、私は「石橋を叩いて渡らない」典型的な保守派です。
エクスプローラー1を買うときに意識していたのが、「普段使いの時計」&「永く使える時計」であることです。一般庶民である私が高級腕時計を買うということで最も重視したのは、安心感ですね。これまでにも時計は何本も買ってきましたが、ほとんどが売却済。
毎日使うという想定の場合、頑丈で故障しにくいというのは必須な条件です。ロレックスを愛用している知り合いに話を聞いたり、たくさんのサイトを見渡しても、とにかく頑丈で精度がよいという意見が多かったです。
また、普段使いの時計には傷が多くつきますが、研磨さえすればピカピカになるというのも惹かれた点です。エクスプローラー1は他のモデルに比べてサテン仕上げの部分が多いので傷も目立ちにくいです。
これまで愛用してきた腕時計の中で、結局はステンレスのブレスレットのモデルが最もつかう頻度が高かったので、ロレックスは非常に選びやすいですよね。
これまで購入したパネライなどはもちろん長く使えればそれでよかったんだと思いますが、結局はなんらかの理由で手放しています。手巻きがめんどくさいとか、革ベルトが蒸れるとか。
だから気に入らなくなったらオーバーホールするのもお金がもったいないので、そく売却していました。
ROLEXは普及率も高く、オーバーホールをする修理会社もロレックスを受け付けないところなんてないと思います。結局はROLEXが一番普及率が高くて、古くなってもどこかがオーバーホールしてくれるはず。というのも安心ですよね。
リセールバリューも最も高くて、購入した時よりも高くなることもあるとか。ロレックスの腕時計は、気に入るとかインスピレーションの他にも購入する理由があふれています。
石橋をたたいてわたる性格の日本人にはこれ以上ないブランドですよね。結局、安心して高級腕時計を愛用したいならロレックスになってしまうという。
ということで、私も多くの人と同じく、まんまとやられて購入してしまいました。
定番を一本持つと、次は冒険できる!?
もちろん私もエクスプローラー1で終わりと言うわけではありません。
とりあえず、ヴィンテージエクスプローラー1のRef.1016は絶対欲しいところ(2021年2月に購入済)ですが、ブレゲやヴァシュロン・コンスタンタンなどのさらにハイブランドのクラシックなモデルや、よりファッション性の高いカルティエのカリブル ドゥ カルティエ、IWCのビッグパイロットウォッチなどを狙っていきたいと考えていますが、冒険できるのもはエクワンのおかげだと思っています。
ロレックス エクスプローラー1が一本あれば、とりあえず困ることはありません。
そう考えると、あんまり考えずに気に入ったものを購入できそうです。
パネライとロレックスの購入時期が逆だったらいまごろパネライも残ってたと思います。