100万円で腕時計を買うなら何を買うか。選択肢はごまんとあります。正規店で気持ちよく買い物をするか、並行輸入店でお得に買い物をするか、または中古品を選択して一つも二つも上のランクのモデルに手を出すか。実は高いものほど『中古品』を選択すればお得になります。この記事では100万円クラスの腕時計を中古で購入するメリットを紹介します。
1,000,000円あったなら
100万円クラスの腕時計とくれば、ロレックスのサブマリーナデイト、IWCのポルトギーゼクロノグラフ、カルティエのカリブル ドゥ カルティエ ダイバー、フランクミュラーのカサブランカ、オメガのシーマスター300M、ブライトリングのナビタイマー、パネライのサブマーシブル、ブレゲのタイプXXなど、各ブランドの主力級がズラリと並びます。
もちろんこれは正規の定価です。ロレックスなら正規店で購入は困難、プレミア価格で定価よりも高くなりますし、フランクミュラーやブライトリング、ブレゲなどのブランドならば、並行輸入店で新品購入ならずいぶん安く買えます。
どのモデルも甲乙つけがたいものばかりですが、買い方によってずいぶん価格に差が出てくるところでもあります。
上級ブランドのほとんどは機械式
当たり前のことですが、この価格帯の高級腕時計になればほとんどのモデルが『手巻き』か『自動巻き』の「機械式ムーブメント」が搭載されています。
機械式はクォーツ式のものに比べて精度も耐衝撃性も劣りますが、定期的なメンテナンスを続けることで、世代を超えて使い続けていくことができます。
また、多くの高級ブランドでは数十年、またはブランドが存続する限り永久にオーバーホールや修理を受け付けてくれます。
メカニカルウォッチの耐久性
例えば、ロレックスの腕時計は100年持つと言われています。
実際、100年前のというのはあまりありませんが、それは腕時計自体がそこまで歴史がないからです。
腕時計が懐中時計に代わり、一般に普及し始めたのが1920年代、自動巻きで防水機能があり、実用的に日常使いできる製品が登場し始めたのが1950年代。
現在の機械式は昔のものに比べて格段に精度が上がっていますし、メンテナンス性も向上しています。また、オーバーホールまでの期間も延びていますね。昔は3~4年と言われていましたが、現在では10年持つものもあります。
きっと、100年後、200年後には現在の腕時計が実用的なアンティークモデルとして市場に出回っていることと思います。それくらい現在の機械式腕時計は完成度が高いのです。
また、100万円という価格帯のモデルに使われている素材は、主にステンレススチールが使われています。正直、最も安い素材ですが、最も耐久性の高い素材でもあります。
ケースに無数の傷がついても研磨をすればピカピカになります。だいたいは5回以上研磨できるように設計されているようです。
ようは機械式腕時計は、車の5年落ち、10年落ちとは違うのです。10年使ったUSEDウォッチといっても、車だとしたら1年落ちと気持ち的には変わりません。
中古で購入するメリット
中古品を購入するとメリットはずばり、安いところです。
正直言うと、ロレックスはそれほど安くなりません。現行品で言えば、5万円安いくらいでしょうか。スポーツロレックスはとくにプレミア価格で、中古品が正規店価格よりも高いモデルの方が多いです。
その他のブランドで言えばずいぶん安くなります。
これは上のモデルの正規店での価格表です。中古品の値段と比べてみてください。
モデル | 定価 | 中古価格 |
ロレックス サブマリーナデイト | ¥943,800 | |
IWC ポルトギーゼクロノグラフ | ¥770,000 | |
カルティエ カリブル ドゥ ダイバー | ¥937,750 | |
フランクミュラー カサブランカ | ¥1,210,000 | |
オメガ シーマスター300M | ¥957,000 | |
ブライトリング ナビタイマーB01 | ¥946,000 | |
パネライ サブマーシブル | ¥1,056,000 | |
ブレゲ タイプXX | ¥1,265,000 |
モデルによっては定価の半額以下になるモデルもあります。その個体の状態や付属品にもよりますが、できるだけ良いものを選びたいところです。
こう見ると、中古品ならさらにランクの上がったモデルに手が届きそうです。
もちろんこれらのモデルを中古品で購入して、ういたお金を違うことにも使えます。
カメラ、ロードバイク、モンブランの高級筆記具など、男の趣味、物欲は無限です。
いや、ここは旅行などで家族サービスするのもいいかもしれません。
それからもう一つ、リセールバリューです。正規店で購入した場合は、売却する際にガクッと下がってしまいますが、中古品はすでに価格が下がったものを買っているわけなので、リセールの際にうまくいけば購入金額の90%近くを取り戻すことができます。
モデルによっては市場価格が上がることがるので、購入金額以上のお金が入ってくることもあります。夢のような話ですね。
ランクアップ!?さらに上のモデルへ
中古品を選べば、もちろんさらに上のモデルを選ぶことができます。
ブレゲのタイプXXIの金属ベルトのモデルや、世界最古の時計メーカーであるブランパンのフィフティファゾムズ、IWCのビッグパイロットウォッチ、ウブロのビッグバン、フランクミュラーのヴァンガードなど、定価では150万円~200万円クラスの腕時計を選べます。
また、このクラスのモデルになると、中古品でもきれいな個体が多くなってきます。
それはなぜか?
定価で150万円~200万円近い個体は富裕層が最初のオーナーである場合が多く、同じものを毎日使っていなかったからです。
お金を持っている人は持っています。それこそあらゆるブランドのものを何本も持っていて、日替わりで付け替えたり、TPOに合わせて使います。
同じモデルを毎日毎日ヘビーローテーションする私とは違うのです。
高いものほど中古品を買うべし!!
いかがでしたでしょうか?
100万円あれば、高級腕時計もかなりの数から選ぶことができます。ロレックスはちょっと例外的なところがありますが、その他の高級ブランドならかなりお得に購入できることが分かったと思います。
高級機械式腕時計の寿命は定期的にオーバーホールをおこなえば、われわれ人間よりも断然長いのです。10年落ちでも20年落ちでも気に入ったモデルであれば買いだと考えます。
どこのお店も中古品は内部点検やほとんどの場合はオーバーホール、外装仕上げを行ってから販売していますので、購入後もあまり心配することはないでしょう。